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闇の魔法使える武偵はおかしいか?
装填1 始まりの日
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湾岸部に存在する。


東京武偵高―――――通称、”学園島








俺、八神 光は転生者だ。
転生先のこの世界の知識を幸運な事に持っている。
前世では漫画やアニメ、ラノベが好きで《緋アリ》も読んでた。
だから原作が始まるこのシチュエーションもアニメで見ている。
金次のチャリに爆弾が仕掛けられ、空から振ってきたインなんとかさんのような幼児体型の少女に助けられるのが物語のスタートのはずだ。
はずなんだが…。



何で俺のチャリに仕掛けられてるんだよ!?



俺はこの世界の主人公ではないはずだ。
まさか、崩壊してる!?

「おい、金次。
お前元強襲科(アサルト)のSランクだろ!
なんとかしろ」
隣を並走する金次に助けを求める。

「お前こそ、現探偵科(インケスタ)超能力捜査研究科(SSR)でSランクだろ!
何とかしろよ」
金次はそう言い返してきた。
そう、俺は転生時に与えられた能力とこの10年近い特訓の成果により《天才》といっても過言ではない程の能力と評価を得ていた。
《探偵科》ではアンサー・トーカーの能力により未解決事件の捜査を指揮し、SSRでは魔術(法)の取得、改良、開発を行っている。
最初は失敗し続けたが今ではだいぶ上手に魔法を使えるようになった。
まあ、あくまでも普通の魔法はだけどな。

闇の魔法はまだまだ完全には制御できない。
いわば《不完全体》だ。


金次とどうしようか言い争っていると上の方から声が聞こえた。
可愛らしい、アニメ声が。





―――――空から女の子が振ってくると思うか?-----

「ほら、そこの馬鹿二人!
さっさと頭下げなさいよ!!」



―――――それは不思議で特別なことが起きるプロローグ―――――



見上げると女子寮の屋上に誰かいる。
いや、わかってる。
彼女の名は―――――



屋上から彼女は飛び降りた。
手に持つコルトガバメントを二丁拳銃で水平撃ちし俺と金次を追い回すセグウェイ(UZI)を破壊していく。
だが数が多い。
彼女の持つ銃の装弾数では全て破壊するのは無理だ。

誰かが援護しないと。
誰が?


決まってんだろ、俺しかねえよな。



「おい、そこの桃まん女。
このチャリには爆弾が仕掛けられている。
おそらくだがそっちのネクラ男のチャリにもな」
「誰がネクラだ!
げっ…本当にありやがる」
金次は俺の指摘によりようやく気づいたようだ。

「減速すると爆発するタイプの物だ。
俺は自分でどうにかするから金次の事は頼んだ!」
「え!?」
「待て、何をするつもり…アレをやるのか?」
どうやら金次は察しがついたよ
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