第十話
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、そんな精霊達だが……彼らにも統治する者達が存在している……それが精霊王だ。精霊王はその圧倒的な力で統治しており、そんな彼らに自分たちの剣舞を見せる事で元素精霊界に住む我々は恩恵を受ける事が出来る」
「そのような世界があったのですね……」
ソーナ会長は顎に手をそえながら考える。
「魔王様、失礼を承知で申し上げます。このような世界を管理するべきでは?」
と、神名がそのような事を平気で宣った。
「……神名君、なぜそのような事を?」
「彼らの力は強大です。上手くいけばその力を私たちも扱えるようになるかもしれませんから」
「なるほどな……確かにそうなればいいだろう」
「それでは「しかし、そのような事は許可出来ない」なぜですか!?」
神名が身を乗り出す。
「理由は至極単純だ……彼らの力は我らの領域を遥かに凌駕している。精霊王に至っては私たちは一度だけだが負けたほどだ」
「「「「「「「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」」」」」」」
それを聞いたそれぞれの勢力のトップと俺ら以外は全員驚愕する。
まあ、それもそうだろう。なぜなら自身のいる勢力のトップが一度だけとはいえ敗北したのだ。
「その時の戦いを私たちは世界の終わり……世界終末の日と呼称しているがね。死にそうになった時に助けに現れたのが……そこにいるイッセー君だったんだよ」
「あ、あなた、精霊王達と戦ったと言うの!?人間の貴方が!?」
何だろうな、今のグレモリー先輩の言葉には人間はひどく弱い存在のように聞こえるんだが……。
「グレモリー先輩、一つだけ忠告しときますね……人間を舐めない方がいいですよ」
「な、何よ……人間が私たち悪魔に勝てるとでも?」
「ああ、少なくとも科学力という力でなら人間は悪魔に勝てる。あんたらだって不死身という存在でもないんだろ?心臓を撃ち抜かれれば死ぬ。そこに関してはどんな生物にも共通の弱点だしな」
「人間などという脆弱な存在と一緒にしないで!」
ほら、本性が出てきた。
「リアス、言葉を謹んでください」
「でも、ソーナ!」
「でもも何でもありません。貴方の言葉一つだけで私達悪魔の品位が落ちているのですよ?それに貴方だって見たはずです。コカビエルとの戦いの時に学園を一緒に守ってくれたのは誰ですか?コカビエルを倒してくれたのは誰ですか?」
「そ、それは……」
グレモリー先輩は正論を言われたのか何も言えない。
「コホンっ、話を続けてもいいかい?」
わざとらしく咳き込みをしてから話を続けてもいいか、とグレイワースが聞く。
「あ、はい。すいませんでした」
「……すいません」
ソーナ会
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