第7話 集団検診ごっこかなぁ
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ったら、質問はかまわないからね」
とは言うものの、今回は嫌だと感じても口にはださないで、そのまま診させて、次回からこの集団検診もどきにこなくなるだけだろう。だからこそ、今日は特に注意が必要だ。
最初のフラヴィが言う通りにしてくれたので、両手のひらを腹部にあてて、手から伝わる普通の人間としての感触と、水の流れなどを感じていく。やはり平民の少女の腹部はしまりがあっていいな……って、今回はそっちを気にしちゃいけないんだよ、俺は。
手を動かすとともに、
「少し押すことがあるから、もし痛かったら言ってほしい。水の感覚で痛みを感じそうなところもある程度はわかるが、どれくらい押したら、痛いって感じるかは個人差があるから、素直につたえてほしい」
これは、本当だ。水の流れは血液が主体で、あとは細胞に含まれる水分のかたまりの違いから、普通の細胞と神経の細胞を見分けているが、神経細胞ははっきりとはつかみきれない。神経細胞でも細いのは、俺の水のメイジとしての感覚ではとらえきれないものだ。こういう感覚に優秀なのは、細部まで本当にわかるらしいが、そう多くはいないらしい。
大腸の上部から、下部に向けて少しずつなんらかの塊を動かそうとしている、大腸の動きは、大腸そのものの動きと、大腸の中にある物質の水分から、ある程度わかる。下部に行くほど、中身の水分量は減っていき、直腸のあたりでは、かなり少なくなっているのが、経験的にわかっている。だから、大腸の中身の流れと、それが動かなくなる部分が、大便としてでていく部分になるが、そこの水分量が少なければ、便秘の兆候だ。
素肌からスカートの付近をさわったところで、俺の手の動きをとめて手を離した。
「えーと、フラヴィ」
「はい、なんでしょうか?」
「このスカートより薄手の生地のスカートは持っていないのかな?」
「これが、一番薄い生地のスカートなんですけど……」
って、しかたがないよな。予測はついていたのだが、平民のスカートは長い年月の間、着ることを前提にしているので、生地は厚いものが多い。
「そうか、平民だったものな。悪いけど、他の二人のスカート生地の感触を確認させてくれるかい? あー、スソのあたりでかまわないからね」
いきなり話を振られた、ローラとクララは目をぱちくりさせていた。なのでもう一度言う。
「ローラとクララ、二人のスカート生地の厚さを確認させてくれなか? もちろん、スソの身体の横のラインのところでかまわない」
って、まん前からなら、普通平民はパンティをはいていないから、下手をすれば、股間が丸見えになってしまうかもしれない。特に今回は薄手のスカートで、その下ははいてこないか、はいてくるにしても、おなかの触診をしたり、臀部をさわるからスカート生地は薄いも
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