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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
第五話『エルザ救出』
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「ちくしょォォ!!!ガキのくせに!!!!」「簡単には殺すな!!!」

「見せしめにするんだ!!!!」

ドゴォン!!!!!

絶え間なく与えられる痛みに耐えられなくなり、徐々に意識がなくなってくるのがわかる。


(ああ・・ちくしょう。・・・しくじった)


神官どもがやってくる前にこの房から逃げ出すはずだったが、エルザのあまりにひどい状態にそんなことはすべて頭の中から吹き飛んでしまっていた。


朦朧とする意識の中でも体が神官たちによって痛めつけられているのを感じるが、もうそれになんらかの反応を返すこともできなくなっていた。


(これが・・・俺の・・・さいご・・か)


神官たちは決して俺たちのことを許さないだろう。脱走だけなともかく、俺とジェラールはやつらの仲間を手にかけている。見せしめにすると言っていたからすぐには殺さないだろうが、やつらの気が済むまで嬲られて最後には結局始末されてしまうだろう。


ならばと彼は最後に祈る。今まで会ったこともない、信じたこともない『神』という存在に。





せめてほかの仲間たちだけは無事でいられるようにと。




そして彼の意識はとうとう深い闇の中へと完全に沈んでいった。





『おや?やっと見つけたと思ったら絶体絶命みたいじゃないか。まあなんとか間に合ったみたいだが』



最後にそんな言葉を耳に残して。
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