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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
第五話『エルザ救出』
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を飲んだ。彼も気づいたからだ。エルザの無残な現状に。
自然と瞳から涙が溢れてくる。体も震えてきた。恐怖ででも痛みででもない。
ただ純粋な『怒り』によって。
「な、なんでこんなことができるんだ。同じ人間がなんでこんなことを!!!」
ユウヤは感情のままにそう叫ばずにはいられなかった。そうしなければあまりの怒りでどうにかなってしまいそうだったからだ。
そんな裕也の耳にか細い少女の声が聞こえてきた。
「ユ・・・ユウ・・ト・・なの?」
「「!?」」
その声に急いで俺はエルザの口元に耳を近づける。その口からは頼りないながらもしっかりと呼吸が感じられた。
(生きている・・・ッ!!)
それを理解した俺は、エルザの意識を途絶えさせないよう必死で呼びかける。
「ああ、俺だ。ユウトだ。ジェラールもいるぞ!」
「ジェ・・ラー・・・ルも・・・?」
「ああ。ここにいる。ここにいるぞ!!」
ジェラールも俺と同じようにエルザの手をとりながら彼女の声にこたえる。
「もう大丈夫だ!!助けに来たから!!!」
「ど・・・・どう・・やって?」
エルザの疑問も当然のことだ。この懲罰房への通路の途中途中には見張り役の神官が立っていたはずなのだから。もっともそれらは全てユウトたちの手によってもう無力化されていたのだが。
それを思い出した俺は一端ジェラールへと視線をむける。そのジェラールは俺の視線に気づくと真剣な顔で頷いた。それで俺は確信した。
ジェラールが俺と同じ決意をしたことに。
俺はなるべく明るい口調でエルザに語りかける。自分のした決意について。
「ここにくるまでの通路にいた神官たちなら俺たちがもう倒した」
「・・・え・・・?」
「エルザ。もう後戻りはできない」
「もう戦うしかないんだ」
そうそれが俺たちの決意。これ以上教団(やつら)の好きにさせないためにも。
「たたか・・・」
エルザが俺のその言葉に反応して言葉を返そうとしたそのとき、
ガン!
「いぎッ!?」
「!?ッジェラール!?」
なにかを殴る音と共にジェラールの苦悶の声が聞こえてきたので振り向くと、そこにはいつの間にかいたのか数人の武装した神官たちがいた。
俺は急いで武器を取ろうとするが、その前に神官が手に持っている手で俺の顔を殴り飛ばす。
ドゴン!!
「ガハッ!?」
痛みで思わず声を漏らすが、それに構わず神官どもたちは俺とジェラールを囲みなんども殴り蹴り痛めつける。。
「このガキどもだ!!!」「五人もやりやがった!!」
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