34章 神か悪魔か、新井竜太郎の野心 (3)
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は、野心が大きいからか、よくわからない人だよ」
「そこが、スティーブ・ジョブスみたいに、神か悪魔かなんていわれるのね」
「いい意味でも、悪い意味でも、天才肌なのだろうね、竜太郎さんは。
彼がいたから、エタナールもあんなに大きくなったのは確かだしね」
「弟さんの幸平さんは、いい人よね」
「そうだね。幸平くんは、おれの1つ歳下で、
おれを慕ってくれるし、性格もわかりやすくって、
気持ちのいいヤツだよ」
「幸平さんも、美樹ちゃんのお姉さんの美咲さんのことが、
大好きなのよね」
「兄弟が、ふたりして、片思をしていたってことかぁ」
「わたしたちは、両想いで、よかったわよね」
「まったくだよ」
そういって、信也と詩織はわらった。
カー・オーディオからは、ビートルズの アビィ・ロードが終わると、
ジミーペイジのリフが軽快で始まる、レッド・ツェッペリンUが流れる。
ロックのリズムとともに、ホワイトパールのトヨタのハリアーは、
安定した運転で、東京スカイツリーに向かう 。バイクのときも、
クルマのときも、信也の運転は、巧みなアクセルやブレーキの
操作で、安全運転のマナーを守る、的確さであった。詩織は、そんな
信也の日常の仕草に、男らしさを感じている。
運転に集中する信也の横顔に、うっとりと見とれる、詩織であった。
≪つづく≫ ーーー 34章 おわり ーーー
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