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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
第三話『俺の仲間たちと脱走失敗』
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つもその無邪気な性格で俺たちの雰囲気を明るくするいるものショウからは想像もできない姿だった。それだけショウの心にこの過酷な状況は負担としてのしかかっていたのかもしれない。
「ショウ・・・」
そんなショウの頭を悲しげな感情を浮かべた瞳で見ているのは“エルザ・スカーレット”。
一年前に神官にムチ打たれていたところを俺が助けたのがきっかけで俺たちのグループへと入った少女で、ショウは彼女を「エルザ姉さん」と、実の姉のように慕っている。
ちなみにエルザの元々名字を持ってなく、『ただのエルザ』だったがそれでは寂しいということになり、エルザの髪の色が緋色(スカーレット)だったことから俺が「エルザ・スカーレットっていうのはどうだ?」と提案したらあっさりとそれに決まり、以降エルザは『エルザ・スカーレット』と名乗るようになった。…俺が言うのもなんだがあんなに簡単に決めてよかったんだろうか?まあ本人が喜んでいたからいいんだろうが。
そこで今までのやりとりを黙って見ていたジェラールが口を挟んだ。
「それでショウ。提案するからにはそれなりの成功の見込みがあるのか?それを聞かない限りなんとも言えんぞ?」
ジェラールのその言葉は当然だ。この楽園の塔を脱走しようとした奴隷は過去何人もいたが、成功した者は誰もいない。失敗した者は全員神官により見るも無残なめにあっている。
いくらショウの言葉が全員の内心を代弁していたものだったとしてもそれだけで高い危険性のある脱獄という行為をおこなうわけにもいかないし、おこなわせるわけにもいかなかった。
ショウはそんなジェラールの言葉に自信満々に頷く。どうやらショウはそれなりの勝算を持ってこの話を持ちかけたようだ。
話を聞くと、ショウはこの二週間仕事をしながら神官たちの行動をひそかに観察していたらしく、一定期間神官の監視が空白になる場所を発見したらしく、その場所の壁を少しづつ掘って穴を開けて外に脱出するというのがショウのたてたプランだった。
そのプランを聞いた俺の感想は・・・正直微妙だと思った。
神官どもの目線を掻い潜れる時間を発見したのはショウのお手柄だと思うがそれでも俺たちがこの塔に来る前からこの塔で奴隷たちの監視をしている神官どもがそれをそのままにしておいたというのがどこかひっかかったからだ。それにショウのプランでは何度も同じ場所に行かなければならない。その途中で神官に会わないという保証はなかった。
だから俺個人としては乗り気にはなれなかったのだが、どうやら他の面子は違うらしかった。
「俺は乗るぜ」
「シモン!?」
最初に口火を切ったのはシモンだった。シモンはその口元に不敵な笑みを浮かべていた。
「
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