SAO編−白百合の刃−
SAO18-想いによる疾走
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に戸惑い始める。自分でも、なんでこんなことを言うのかわからない。
なんとなく、八つ当たりでキリカのせいにしたかった。こんなこと、自分が言うような人でできていないのに……。
キリトは戸惑うもすぐにキリカのことを思ってから微笑んで頷いた。
「あぁ、わかっている」
「……笑顔見せれば恋に落ちると思っているの?これだから変態双子は」
「俺まで変態扱いか!? キリカと違ってギャルゲーなんてやらんぞ!」
「なら、リアルのギャルゲーをしているのね」
「リアルのギャルゲーってなんなのだ!」
「ナンパ」
「したことねぇよ!」
「しているでしょ? キザなこと言って、なんか口説く隠し味を入れたり、名言とか言ったり」
「そんな人に見えるか!?」
「見える」
「…………」
それ以上、彼は口を開くことなくぶつぶつと呟いていた。
何度かモンスターに遭遇したらゴドフリーの指揮に従うわけもなく、一刀両断で斬り倒して行き、やがていくつめかの小高い岩山を超えて灰色の岩造りの迷宮区がその威容を現れたところで休憩を取った。
「ほらよ、貴様の食料だ」
「いらないわよ」
「いい加減にしろ! 貴様も一員ならば我々と仲良くしろ!」
「お断りだわ。特にストロングスとは仲良くなりたくない」
「くそぉ! 殺したい気分だぜ!」
だいたい、食料が水の瓶と固焼きパンだけっておかしいでしょう。もう少し良い物与えなさいよ。
「……ジロジロ見ないでくれる? あと、にやけるの気持ち悪いわよ」
「お前がちゃんと食わねぇか見張っているんだよ!」
にやけるのに何も言わないのね。こんな私に見張りとか不運で損な役ね。
…………ハァ。
仲良くなんかなれないわよ。貴方なんか……一生ね。
あまり見られると、うざったい。彼を気にせず意識して一口分、水を流し込んだ。
●
「ドウセツ何しているんだろうなぁ……」
「隙あり!」
「うわぁっ」
つか、今そんなこと言っている場合じゃなかった。
アスナが放つ強烈な細剣の突きが肩をかすめた。声が漏れてしまったけど素早く対処、アスナが繰り出す連続突きを薙刀で防ぎ、防御に徹する。
まったくもう……アスナの攻撃避けることなく守りに徹することって、私にとってはめちゃくちゃきついんだよね!
「キリカちゃん。どうしたの?」
アスナの強烈な突きに一瞬よろけてしまうも、すぐさま保つことができ、再びアスナの攻撃から守りに徹し続けた、
本当にイリ―ナさんはよく見ていたな……。
イリーナさんの戦闘訓練は、お互いの弱点を強化することだった。
とりあえず適当な場所でやれって、言われた時は、なんてアバウトだなって思ってしまったが、与えられた訓練メニューを聞かされて抜け目
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