21章 G ‐ ガールズ の レコーディング (1)
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
21章 G ‐ ガールズ の レコーディング (1)
9月21日の日曜日。
空は晴天で、最高気温は29度くらいである。
グレイス・ガールズ (愛称、G ‐ ガールズ)の
初めてのアルバムのレコーディングは、
あと 1曲を 仕上げる、
最終段階を 迎えていた。
レコーディング・スタジオ・レオは、
下北沢駅 南口から、
マクドナルドが 左角にある、
南口商店街を、歩いて、3分の、
高層ビルの 7階にある。
ビルは、1962年に 創業の、
東京でも屈指の音楽 総合 専門店、
島津 楽器店の本店であった。
ビルの地下は駐車場、1階から6階までのフロアは、
楽器、楽譜、音楽・映像ソフト(CD・DVD)などを、
充実して揃えてある。
「すてきな、見晴らしね、ここは・・・」
そういって、リードギター担当の、
水島麻衣は、
ヴォーカルとリズムギターの、
大沢詩織(おおさわしおり )に ほほえんだ。
「うん、わたし、このスタジオが大好き。
レコーディングの休憩が、
こんなに、見晴らしのいいフロアで
できるなんて、最高よね!」
と 大沢詩織も、水島麻衣にほほえんだ。
「たいがい、スタジオといったら、地下にあったりね。
こんなに 広くて、大きな窓で、
レコーディングの休憩に、
外の景色が 眺められるのって、
東京でも、なかなか 無いよね」
そういうのは、キーボードの担当、バンド・リーダーの
清原美樹だった。
アルバム制作の 休憩のための、
ミーティング・ロビーは、リフレッシュ できるようにと、
とても快適な空間であった。
コーヒーやお茶やジュースなどが用意されてあり、
サンドウィッチなどの軽食もとれた。
ドリンクの自販機も置いてある。
「下北の駅って、
これからどうなっちゃうのかしら?」
ベースギター・担当、1年生の
平沢奈美は みんなに そういった。
「わからないわ。
あそこの、駅舎の跡地や、
踏切があった空き地なんかは、
どうなるのかしらね」
ドラムスの菊山香織が
下北の駅を見ながら、そういう。
「高層ビルが建つとか、
大きな道路ができるとか聞いたことがあるよ。
うちの、美咲ちゃんがいっていたわ」
清原美樹はそんな話をした。
「そうなると、土
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ