暁 〜小説投稿サイト〜
でんきタイプで縛りプレイ
9話:豪華客船サントアンヌ号
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舞い上がっている。

 カスミの手から俺を奪うのはナツメだった。

 しかし俺はどっちかっていうとエリカ派なのだ。ごめんな、私情挟んで。

「さて、カスミ。その子たちをよろしく頼むわ」

 ナツメのフーディンとかバリヤードとか普段泳がないプールを堪能中だな。

「え、私一人置いて行く気!??」

「そうよ? 誰が私達のポケモン達を見るのよ?」

「……ふぇぇ」

 カスミが涙目だ。

 プールからポケモンをモンスターボールに戻すことはできなかった。皆楽しそうだからなー。

「バリ……(というかポテチ、浮いてるんですけど)」←バリヤード

「フー……(ポテチ、浮いてるんだけど)」←フーディン

「ラフゥ……(ポテチ、まだ食べれそうだね)」←ラフレシア

「キュウッ……(皆、三秒ルールだよ!!)」←ウツドン!!

 でも、1人とても楽しそうじゃないポケモンがいた。

「ビリリ……(こいつらのノリについていけない)」←ビリリダマ

 俺のポケモンだ。

「ビリリダマ、お前は俺と来い。バトルするかもしれんからな」

「ビリリ……(はぁ、やっと静かな部屋に戻れた)」

 モンスターボールの中に戻す。

 こいつはアレだ、ハナダからクチバまでに繋がる地下通路でゲットしたんだ。

 実はそうなんだ、地下通路にはいろんな落し物が落ちていたり、俺はてっきりモンスターボールだと思ったのがビリリダマで、どうやら静かな所が好きらしくて迷い込んだっぽく【でんきタイプ】だからゲットさせてもらった。

 モンスターボールが一番落ち着くみたいだが、これから騒がしくなると告げるとため息吐かれたのが印象に残っている。

 両手に華でバトル観戦をする。

 こういうバトルをするために設けられた特設ステージ、

「いけっ、ニドキング!!」

「いけっ、コイキング!!」

 ………。

 白熱した試合だった。

「いけっ、俺のイワーク!」

「ゴー!! ミーのポケモン、ライチュウ!」

「はっはっは、俺のイワークは【でんきタイプ】は通用せん!」

「オーノー、フォーゲットしていましタ! ユーのポケモン、アース&ロックだったネー!!」

 ……向うではジムリーダー同士のバトルが繰り広げられている。

 なんだか観戦していたら俺も戦いたくなったな。

 それに、

「経験値、積ませないとな……」

 ビリリダマを強くさせなきゃ。

「だったらハルト、私とバトルしましょ」

「いえ、私とバトルしてください、ハルトさん」

 ……今更気付いたがモテ期到来。

 しかしビリリダマのレベルからしてまだ2人に勝てそうにないかなー。

 ゲームと違っ
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