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『ある転生者の奮闘記』
TURN8
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、あんたと交渉しているのはあんたの指揮能力があるからや。その指揮能力で日本軍で活かしてほしいんやッ!!」

 俺は咄嗟にラスシャラの肩を掴んでしまうが気にしない。

「うぇッ!?」

 ラスシャラが顔を赤くした。

「で、でも私はこのゲリラがあるし……」

 ラスシャラはまたしてもブツブツと言っている。

 ……こりゃぁ無理かな。やっぱ日本化ルートやないとあかんって事か。

「……分かった。あんたがそこまで言うなら諦めるわ。邪魔して悪かった」

 俺は立ち上がってその場を去った。



「……よかったんですかリーダー? あの日本人、かなりリーダーの事を認めていたのに……」

 部下がラスシャラに聞いた。

「そりゃぁ日本のフジヤマやギンザとかも見てみたいけど……」

 ラスシャラは未だにブツブツと言っていた。

「リーダー?」

「はッ!? あれ? 日本の奴は?」

「……リーダーまさか聞いてなかったんですか?」

 部下が溜め息を吐いたように聞いた。

「……聞いてなかった……」

 ラスシャラが顔を赤くする。

「日本人はリーダーが提督にならないと思って帰りましたよ。かなり落胆してましたし」

 その落胆は提督にならないからではないが……。

「うぇッ!?」

「リーダーはどうしたいんですか? 別にリーダーがいなくてもボルネオは大丈夫ですよ」

「そうすよ」

 周りの部下達が頷く。

「そ、そうか? なら……提督をやろうかな」

 ラスシャラはそう決断した。

「なら早く言いに行った方がいいですよ。まだ遠くまでは行ってないと思いますし」

「そ、そうだな。行ってくる」

 ラスシャラは慌てて雪風の後を追った。

「……全く、こうでもしないとリーダーは動かないからな」

「あぁ、リーダーにはこんな暗いところよりもっと明るいところにいた方がいい」

 ボルネオのメンバー達は笑いあう。

「それにしてもあの日本人はリーダーをかなやり評価していたな」

「案外リーダーの事が好きだったりしてな」

「ハハハ、有りうるかもな」

 ボルネオのメンバー達は笑いあうのであった。




「お〜い、いたいた」

「ん? ラスシャラ?」

 何で追ってきたんや?

「どうしたんや?」

「私……やるよ日本軍の提督。やらしてくれないか?」

 ……へ?

「……マジで?」

「あぁ」

 ………。

「いよっしゃーーーッ!!!」

 俺は嬉しくてラスシャラに抱きついた。

 いやマジで信じられない。

「〜〜〜ッ!?」

 ラスシャラが顔を赤くしているが気にしない気に
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