アカデミー編
赤い鞘
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らば、ここから更に追撃をかけるだろう。だが、シノやシカマルなどの頭がよく、状況分析が出来るあたりには、寸止めが一番だ。
数秒の間の後、今まで状況分析をしていたらしいシノが、両手を挙げた。
「…降参だ」
その言葉に、カトナは審判の方に目を向ける。
審判の手が自分に向けられ、勝ったことを確認してから、カトナはシノの首から手を離す。
ここで油断して、負けるような真似はしない。
用心に用心を重ねたカトナは、そのまま、流れるようにぺこりと頭を下げ、刀を抜く。
大太刀は、最終日進出が決定したカトナのもとに、吸い込まれるように手に握られた。
・・・
カトナは飾られたトーナメントの結果と。そして、今日の相手を見て、よしと意気込む。
ナルトは、カトナとはあまり話したことはないが、結構仲がよさそうな少年の一人……黒髪黒目、カトナと同じくらいに白い肌の少年と戦うらしい。
カトナの相手は、ナルトと同じ体術クラスの人間の様だ。気を引き締めないと。
そう思いながら、カトナが短刀を出そうとした時、
「カトナ!」
「海野先生?」
慌てた様子のイルカに声をかけられ、首をかしげた。
いつもならば警戒するところなのだが、イルカならばそんな不意打ちをしないと、カトナはそう判断を下す。
無意識的に信頼している己に気が付かず、カトナはイルカのもとに駆け寄った。
彼は少しだけ視線を迷わせた後、カトナを見つめて言った。
「…そのだな、お前の相手がサスケになった」
その言葉に、カトナは目を見開いた。
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