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雲は遠くて
15章 カフェ・ド・フローラ (4)
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「わかりました。じゃあ、あしたの午後あたりに、
おれの馴染(なじみ)のお店にでも行って、パーティでもやりましょう」

そんな、ふたりの、ぴったりと、気分も合っている(はなし)を、
矢野拓海(やのたくみ)も、
純さんと、香織ちゃんなら、お似合いかも・・・と、楽しく、聞いていた。

森川純と、菊山香織、矢野拓海たちは、
12席ある、大きな円形のテーブルの席についていた。

そのテーブルには、株式会社・モリカワに(つと)めている、
ロックバンドのクラッシュ・ビート(Crash Beat)の、
メンバーが全員と、
グレイス・ガールズのフル・メンバーが、(そろ)っていた。

川口信也(かわぐちしんや)
高田翔太(たかだしょうた)
岡林明(おかばやしあきら)

あと、岡昇(おかのぼる)と、
大沢詩織(おおさわしおり )、
清原美樹(きよはらみき)
平沢奈美(ひらさわなみ)
水島麻衣(みずしままい)

清原美樹の右隣(みぎどなり)椅子(いす)が、
ひとつ、空席であった。
美樹と仲のいい、小川真央(おがわまお)が、
少し(おく)れて、やってくるためだった。
美樹の左隣には、仲よくなった、
ふたつ年下(としした)の、大沢詩織(おおさわしおり )がいる。

「おまたせ。みなさま、(おそ)くなりました!」と、
小川真央がやってきた。

真央が長めの黒髪(くろかみ)()らして、美樹のとなりに着席すると、
まるで、きらびやかな、色とりどりの、花が、
()(ほこ)る、花園のように、
テーブルは、いっそう、(はな)やいだ。

「ジブリの、いま、公開の映画、『風立ちぬ』を見た人!
手を()げてみてください!」

生ビールに、気分もよく酔っている川口信也が、
ニコニコしながら、テーブルのみんなに聞いた。

「はーい」と、まず、1番に手を()げたのは、
1年生、19歳の岡昇であった。

(つづ)いて、「はーい」と、3年生の清原美樹、
1年生の大沢詩織、1年生の平沢奈美が、手を挙げた。

≪つづく≫ 
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