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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第60話 皆のお仕事
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織に習った新しい数学の公式を使って問題を解こうとしていたらしい。なんて紛らわしい……。
「先生! 出来ました!」
「あら、早いわね。見せてみて」
そう言ってその子が書いた答案に目を通していく火織。そして目を通し終わるとニッコリと笑い頭をなでた。
「よく出来ました。教えたことはちゃんと理解できたみたいね?」
「はい! 先生の説明が分かりやすかったからです!」
なんて微笑ましい光景が繰り広げられていた。
「火織ちゃんらしいと言えばらしいんだけど、やっぱり悪魔らしくはないよね……」
「あぁ、ホント今更だけどな。後は依頼料だが……」
そうゼノヴィアが言うのとちょうど同時に扉がノックされ、お母さんが入ってきた。
「お待たせしてしまいまして、どうぞ、粗茶ですが」
「あ、ありがとうございます」
ほ、本当に持って来てくれたんだ。やっぱりズレてるな、このお母さん。
「それから火織さん、今日の依頼料です」
「あ、ありがとうございます」
そう言って火織が受け取ったのは……えっ? ケーキ?
「火織、それは?」
「あんた今聞いてたでしょ、契約の依頼料よ」
そう言ってパクっとフォークで一口大に切ったケーキを口に放り込む火織。ってえぇっ!?
「それが代価!?」
「っていうか火織! 依頼料食っちまっていいのかよ!?」
「いや私も最初はそう思って部長に持っていったんだけど、保管しても腐らせるだけだし、お金に変えるほどのものでもないから食べちゃっていいって言われたのよ」
「依頼料でそれは安くないのか?」
「私もそう思ったけど、これにそう出ちゃったし」
そう言って俺達が持ってる依頼料を計算する機械を見せてくれる火織。そこには確かに『おいしいお茶とケーキ』と表示されていた。……最近思うんだけど、この機械はどういう基準で代価を決めてるんだろうか?
「火織お姉ちゃん、我も」
「もう、しょうがないなぁ……はい、あーん」
「あーん」
あ〜あ、更にその代価、龍巳にあげちゃったよ。ここまで来るともはやボランティアに近いな、この依頼。
「ゲームに家事手伝い、コックにマッサージ、家庭教師か」
「なんか……悪魔に対するイメージが崩れたわ、私」
昨日までの仕事の見学会も全員分終わり、今日部室では昨日まで取っていたメモの前でイリナとゼノヴィアが微妙な表情をしていた。
「ねぇねぇ、アーシアさんは普段どんな仕事をしているの?」
「私もトランプの相手とか、そんな依頼が多いです」
「……それはわざわざ悪魔に頼むようなものなのか?」
「それだけ今の悪魔の仕事が平和だということよ」
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