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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第60話 皆のお仕事
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「ん、じゃあ取り敢えず音だけ」
そう言って扉に耳をつけて中の様子を窺う龍巳。俺たちも迷いつつも結局は龍巳同様扉に耳をつけて中を伺う。そして聞こえてきたのは……
「えっと……先生、これですか?」
「そう、それを入れるのよ」
「でも先生、僕、これ使うの初めてで……どこに入れたらいいか」
「よく見て、考えるの。そうすれば自ずと入れる場所が分かるはずよ」
「は、はい! えっと……」
「そう、そのまま落ち着いて……」
「あ、あの……ここ、ですか?」
「自分に自信を持って。思うようにやってみなさい。まだ時間はあるんだからゆっくりと……」
「は、はい!」
………………
………………………………
………………………………………………
「え? え!? えぇっ!? か、火織ちゃん、中で何やってるの!?」
顔を真赤にしてうろたえるイリナ! でもそんなことに俺は構っていられなかった! だって火織が! い、いやでも火織が仕事とはいえそんな依頼を!? まさかそんなわけが! で、でもさっきの会話は!
「あ! ここだ!」
「そう! そのまま入れて……」
えぇっ!? ちょっ、まさか本当に!?
真偽を確かめるために俺は、いや、俺達は更に扉に耳を押し付け一言も聞き逃さないとばかりに耳を澄ます……んだけど、その結果
ガチャッ!!
「えっ!?」
「どわぁっ!?」
「「「きゃぁぁあっ!?」」」
扉が俺達の体重に耐え切れずに開いてしまい、部屋の中に倒れこんでしまった俺達! そして俺達の視界に飛び込んできたのは!
「……何やってんのよ、あんた達」
机に鉛筆持って向かった姿勢のままこちらを振り向いて目を見開いている中学生くらいの男の子と、その男の子の後ろで教科書持って立っている火織だった。
「家庭教師?」
「えぇ、この子来年駒王学園受けるんですって。うまくいけば来年には私達の後輩よ」
あの後混乱する俺達に、火織は仕事内容を説明してくれた。何でもこの子はこの市内の公立中学に通う3年生で、高校受験にあたり親に家庭教師を頼み、その結果火織を召喚することになったらしい。……そこでなんで素直に普通の家庭教師を頼まずに悪魔を頼ったのかは謎だが。あのお母さん、やっぱりちょっとズレてるよな。それにしても……
「よかった。そういう依頼じゃなくて本当に良かった……」
「あんた一体どんな仕事してると思ったのよ……」
「いやそれは………………あ、あはははは」
取り敢えず笑ってごまかす俺。見ればイリナを筆頭に皆も顔を赤らめつつ視線を逸らしていた。ちなみにさっきまでのあれは、この子が今日火
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