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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第60話 皆のお仕事
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引券を持ったお客様が多く訪れることもあって、収益自体は上がっているんだ。ありがたいことにね。黒歌くん、割引券は配ったりしてるのかい?」
「ん〜、私はそのまま主の悪魔に渡してるだけだからよく知らにゃいんだけど、なんか主の家の使用人の人たちがそのまま金券ショップとかでお金に変えたり、人間に紛れて取引したりするときに利用したりしてるって言ってたかにゃ?」
「なるほど。そういう仕組だったのか。まあそんなこともあって黒歌くんには本当に助けられているんだよ。だからぜひともお礼に食べていってくれ」
「えっと、じゃあ……そういうことなら……」
流石にここまで言われたら断る方が失礼か。皆もそう思ったのか口々にオーナーさんにお礼を言ってメニューを覗き込むんだけど……う〜ん、やっぱり何が何やらさっぱり分からない。結局俺は……
「えっと、黒歌姉のオススメで頼む。……あとなるべく安めのもの、な」
「にゃっははは、了解。皆もそれでいいかにゃ?」
その言葉に皆も即座に頷く。うん、俺以外の皆も分からないみたいでちょっと安心した。やっぱ俺たちには場違いだよな、ここ。と、そう言えば
「なぁ黒歌姉、さっき就職先が決まってるって言ってたけど、なんかの職につくつもりなのか?」
将来的に俺の眷属になるって言ってくれてるけどこれは就職とは違うし、悪魔の仕事と両立して何かやりたい仕事でもあるのかな?
「それは……」
そう言った黒歌姉は俺の耳元に口を寄せてくると、かすかに聞き取れる程度の声で言った。
「……イッセーに永久就職希望、にゃん?」
多分俺の顔は真っ赤になってたと思う。
「朱乃くん、どうやらまた君の力を借りねばならないらしい」
「あらあらまたですか、うふふ、お安いご用ですわ、社長」
更に次の日、今日は朱乃さんのお仕事の見学だ。そしてなんと! 今日の依頼主は俺でも知っている大会社の社長さん! 転移先もいかにも高そうなものが並べられた執務室だ。
「大会社の社長さんが悪魔に依頼する仕事って……一体どういったものなのかしら?」
「社長さんなら大抵の悩みは自分で何とかできそうなものですけど……」
「そうとは限らないんじゃない? 人には言えない悩み事とか」
「あ〜、もしくはあれだ。人間には出来ないような、もしくはコストが掛かり過ぎるような仕事の話とかじゃねぇか?」
「ん、ありそう。魔力使えばあっという間に終わる仕事、とか」
口々に予想を言い合う俺たち。そこでそれまで黙っていたゼノヴィアがハッと閃いたかのように息を呑んだ!
「まさか! ライバル企業の重役の暗殺などではないだろうな!?」
「えぇっ!?」
「はぅぅっ!? やっぱり私
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