暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第十六話 消失
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フティーがないこと。一段階目はHPが1になると強制的にスキルが解除される。だが、二段階目はHPが消失する規模でスキルを発動させようとも、そのまま解除されずに実行される。
 ある意味二段階目はプレイヤーのさじ加減で決まるものであるが、俺はそれを間違えてしまった。
 そしてそれは死と言う形で俺を襲う。全身に激しい冷気が侵入してきた。体の感覚がだんだんと薄れていく。それに伴い、意識も闇に沈んでいった。そして自分の体が千のかけらとなって飛散するのを感じた。聞きなれたオブジェクト破砕音が響いた。急速に遠ざかっていく意識の中、三人の声がかすかに聞こえた。その中でもひときわ強く聞こえた声があった。アリスの声だろう。



(やっぱ約束守れなかったな。ま、俺の命でアリスが守れたからいいか・・・・・・今度はあんな思いをしなくて済んだしな)



深い暗闇の中、そう自分に言い聞かせゆっくりと目を閉じた。直後聞き覚えのある声が頭に響いた。



 ――――これでよかったと本気で思っているのか?――――



 ――――残された方がどんな気持ちになるかお前が一番知っているだろう――――



(んなこと言ったってあれしか救う方法はなかったんだ)



 ――――本当にあれしかなかったのか?――――



(・・・・・・うるせえよ。んなこと言ったってもう遅いだろうが・・・・・・)























 ごめん、アリス・・・・・・ 



 俺の意識が消えた。





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