暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-E砕け得ぬ闇の使徒〜Friends〜
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振るだけ。フェイトとアリシアは顔を青褪めさせて沈黙。テスタメントの死にトラウマを抱いているなのは達だ。“闇の書”復活を阻止するためとは言え、もう二度とテスタメントの死を見たくはあるまい。それを踏まえて俺が、本人である俺が相手をしようとしていたのに。
「イリス。僕が相手にしても良いんだぞ?」
「ううん。わたしに戦わせてほしい。テスタメントが願った。止めてほしいって。なら、止めようじゃない。残滓とは言え、闇に呑み込まれそうとは言え、テスタメントは・・・友達だもん。向こうはそう思ってないだろうけど。だから、倒してほしいって願ったなら叶える。背負うよ。あの子の・・・死を!」
――閃駆――
シャルが先制。脂汗を流すテスタメントは「ありがとう・・・」シャルに礼を言い、横薙ぎに振るわれる“キルシュブリューテ”の一閃を受け入れようとした。が、ガクッと膝を折ってしゃがむ事でその一閃を躱した。いや、あれは躱したというよりは力が抜けて膝が折れた感じだな。それでも奴は懸命に足に力を入れて即座に立ち上り、“第四聖典”による打突を繰り出した。
――アクセルシューター――
「シャルちゃんだけには背負わせないよ・・・!」
シャルの顎に向かっていく“第四聖典”を撃ち落すのはなのはの射撃魔法。大きく右腕を弾かれたテスタメントはその勢いのまま反転して、炎を纏わせた“第四聖典”による薙ぎ払いを繰り出した。シャルは一足飛びで後退して回避。
テスタメントは追撃としてシャルに向かって跳躍。振り上げていた“第四聖典”を振り降ろそうとした時、「バーニングスラッシュッ!」アリサが燃え上がる“フレイムアイズ”で迎撃した。
「っく・・・、悪いわね、テスタメント・・・!」
「ふふ、それで、いいんだよ・・・!」
アリサとテスタメントが宙で勢いよく衝突、互いに後方へと同時に弾き飛ばされた。地面へ降り立つのはほぼ同時。すずかが「アイシクルアイヴィ!」氷の茨でテスタメントの全身を拘束した。そして、「バルディッシュ・・・!」フェイトがハーケンフォームにした“バルディッシュ”をテスタメントに向かって突き出した。
「はぁはぁはぁ・・・、早く、して・・・フェイト・テスタ・・・ロッサ・・・。もう、意識が・・・」
すずかのバインドが融解していく。テスタメントとしての俺は炎熱系を主とした魔導師として振る舞っていた。相性的にはテスタメントの方が有利だ。フェイトは震える“バルディッシュ”を振りかぶり・・・そのまま硬直する。やはりダメか。
「もう・・・ダメ・・・!」
ついにすずかのバインドを粉砕したテスタメントが、“第四聖典”に炎を纏わせフェイトに向かって振り降ろした。普段のフェイトなら“バルディッシュ”で受けるなり回避なり出来た。しかし感情の揺らぎが強過ぎ
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