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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-E砕け得ぬ闇の使徒〜Friends〜
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識か力を緩めたその一瞬の隙に、「だから、これが一番の方法なんだ!」テスタメントはなのは達の腕を力づく手振り解き、尚且つ3人を大きく弾き飛ばした。

「テスタメントちゃん・・・!」

「そんな悲しい顔をしないで、八神はやて。あなたもまた気にすることはないよ。私があなた達を脅かす害悪にはなりたくな――っ!?」

テスタメントの様子が変わる。背中から発せられるのは禍々しい魔力。左手で頭を押さえ、“第四聖典”を杖にふら付く体を支えている。そんなテスタメントの様子になのは達が「テスタメントちゃん・・・?」「テスタメント・・・?」奴の名前を呼ぶ。その呼びかけに応じるように振り返ったテスタメントの目は、殺意とそれを抑え込もうという意思に揺らいでいた。

「・・・っ、あーもう・・・! 早くしないから、私の・・意識が・・・薄らいで・・・」

――煉弾――

テスタメントの周囲に展開される火炎球20基。真っ先に動くのはリインフォースを始めとした騎士たちで、はやてを庇うように陣取る。そんな中で狼狽えるのはなのは達。テスタメントは必死に自意識を保とうとしているが、「お願い・・・、あなた達を傷つける前に、私を・・・討って」とうとう自害できないところまで追いつめられたのか、自分を倒すよう願い出た。

「テスタメントちゃん!」

「早く! 高町なのは!」

叫んだなのは、そしてフェイト達の元へと発射される火炎弾。偽者とは言えテスタメントは俺だ。その俺の攻撃をなのはたち友人に届かすわけにはいかない。

――護り給え(コード)汝の万盾(ケムエル)――

小さい円盾を複数重ね合せて創り出す対魔力に優れた障壁を展開して、火炎弾全発を防ぎきる。俺は「みんなは下がっていろ。俺が、倒す」そう言ってなのは達とテスタメントの間に立つ。

「ルシル君・・・!?」

「ルシル、あんた・・・!?」

“エヴェストルム”を起動して穂先を本格的に苦しみだしたテスタメントへと向ける。そしていざ戦闘開始というところで「待って」シャルが俺の肩に手を置いて止めてきた。振り返って「なんだ?」と訊く。

「わたしがテスタメントを倒す。ホントは自害で済めば傷つくことはないって思ったけど、戦う必要が生まれた以上、被疑者テスタメントを打ち倒すのはPT事件を担当した管理局員としての務め」

シャルが“キルシュブリューテ”のカートリッジをロード。俺を押しのけてテスタメントと対峙する。

「なのは、アリサ、すずか、フェイト、アリシア、アルフ。みんなは見ないでいいよ。テスタメントの死を、もう一度見るのは嫌でしょ?」

「シャルちゃん・・・でも・・・!」

「あんただって嫌なんでしょ!?」

すずかとアリサが反論する。なのはは声には出さずにふるふると首を横に
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