暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストX〜イレギュラーな冒険譚〜
第三十話 眠れない夜
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も」

 その後私たちはジェラートを食べ私は食後にお茶を飲み、ドラきちにもジェラートを持っていった。

 ドラきちは喜んでジェラートを食べた。

「あ、そうだ。紅白饅頭たべない?」

 結婚式の時、マリアさんから貰ったあれがあった。

「……ミレイ、胃がバカになってない?」

「いいや、全然」

「まだ、紅白饅頭には手をつけないよ」

「わかった」

 食べれないのは残念だったがまた苦しみたくはない。飲食で苦しむのは二日酔いで十分だ。

「私はちょっと荷物整理とパトリシアの毛づくろいしてから寝るよ」

 そう言って私は荷物置き場に向かった。


 *

「ふぅ〜。時間かかった」

 まさか荷物があんな多くなっていたとは。

「さて、寝るか」

 私は部屋のドアを開けた。ベッドに入ろうとして気づいた。

「ここ、アベルとビアンカの部屋じゃん」

 私たちは人数が多いため幾つかの部屋に分かれて泊まっている。私は隣の自分の部屋とアベルたちの部屋を間違えたのだ。

「さっさと出よ……う!?」

 アベルとビアンカが入ってきた。

「やばい、レムオル」

 何がやばかったのかはわからなかったが、透明化呪文レムオルを唱えた。

 二人はベッドに入った。

(寝るのか?よしチャンス!出よう!)

 しかしそうじゃなかった。

「アベル、こっちに来て」

 ん?何かヤバイ予感がするぞ?

「愛しているわ。アベル……」

 ビアンカはそう言ってアベルを抱きしめ、アベルの肌に指を這わせた。

 まずい。これは見ちゃいかん!私はまだ14だ!

 しかし出ていこうにも扉の音でわかってしまう。

 結局私は目を瞑り耳をふさぎ眠れない夜を過ごすことになった。
 


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