暁 〜小説投稿サイト〜
転生者の珍妙な冒険
第一部 異世界邂逅編 〜ヨシュア来訪者〜
世界の変わり目
突然の襲撃。てか、え・・・・・?
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ン》!!!」

「ちょっ、セイトさんそれって・・・・。」
何か言いたそうなサリナを無視し、車に変わった馬車をフルスロットルで突っ走らせる。
「やっぱりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・!!!!!!」
この速度が怖いサリナが悲鳴上げてるが、馬車でチンタラ逃げてアレに切裂かれる方がよっぽど怖い!!
「ヨシュアさん止めて下さい!! サリナちゃんが死んじゃいそうです!!!」
「今それどころじゃねぇんだよ!! 馬車の後ろを確認してくれ!!」
文句を言ってきたネーナさんに叫び返して確認に行かせる。勿論その間一切速度を緩めない!!
「よ、ヨシュアさん・・・、水たまりが動いて追いかけてます! それもこの馬車と変わらない速度で!!」
「分かった、何とか逃げ切ろう!!!」
「えぇ、今回だけは出来る限界まで速度上げて下さい!!!」
取りあえず危険性はネーナさんも理解出来たみたいだ。逃げ切れるか・・・・。
馬車の車体が悲鳴を上げてる。サリナも悲鳴を上げてる。危険性が分かってるから我慢してるネーナさんとオッサンも怖そうだ。
ヤバい、限界が近い・・・・・・、そう覚悟した時。

「やった!! ヨシュアさん、水たまりが消えました!!」

後ろを見ていたネーナさんが嬉しそうにそう言った。
オッサンもソレを聞いて安堵の表情を浮かべてるし、サリナも速度にビビりながらも嬉しそうだ。
だが、俺は知ってる。
それ(・・)は危機が去ったんじゃなくて、目前だって事だ。
「皆!! 今すぐ馬車から飛び降りろ!!!!」
馬車を止めて叫ぶ。説明する時間もない、急がないと死ぬ!
「・・・・・・、何かは分からんが、ヤバいんだな?」
ありがとうオッサン、今はアンタの無駄に察しの良い脳味噌が超ありがたい!!
「そうだ。」
「よし、お前ら飛び降りるぞ!!」
そう言って両手に未だ戸惑ってる女性陣を抱えるオッサン、若干羨ましいが今はそれどころじゃねぇしな・・・・。
そして俺らが馬車から飛び降りたその瞬間・・・・


「ザシュ」という音と共に、馬車が両断された。
馬車を両断したのは・・・・


「な、何ですかアレ・・・?」
「水でできた・・・手?」
困惑した表情で女性陣とオッサンが見つめる先にある物。
それは水たまりから伸びる腕だった。
その鋭い爪は何でも切裂けそうだ、実際さっき馬車を斬った。
だが液体が元だからか、うねうね(ぷるぷる?)と少し震えていて何にでも形を変えられそうだ。
あの形状、間違いない。
だが、有り得ない。
混乱してる仲間たちの横で、俺も混乱していた。
神の口ぶりからして、俺以外にスタンド使いはいない筈だ。
なのに、俺の目の前にあるソレは間違いなく・・・・・
「エジプト九栄神の大地の神が暗示するスタンド、『ゲブ神』・・・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ