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東方変形葉
地底世界は意外と楽しい
第四章 変幻操作の人形師
東方変形葉49話「ぶらり旧都飛行」
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あるジメジメした穴に入ってきた。う〜ん、冬でもこんなにしめっているとは。
「どこまでつづいてんだ?この穴。」
『厳密には風穴だけど。まあもう少しかねぇ。』
少し嫌な風が吹いている気がする。と、気配がした。
「ばぁ〜!」
・・・・・・。
桶に入った緑の髪でツインテールの少女が現れた!なんじゃそりゃ。うわっ!?なんかいきなり弾幕を投げつけてきた!?
『おや、釣瓶落としだねぇ。いや〜、久しぶりに見たねえ。』
「萃香落ち着きすぎだろ。」
「ぎゃお〜!」
とても可愛らしく襲ってきている。しかし、弾幕の量が半端ではない。本気で襲ってる?だったら、

変化「須臾の乱れ」

細かい弾幕を散らばらせる。それをあの少女は至近距離でまともに喰らっている。あ、逃げてった。
「・・・さて、先を急ぐか。」
「あら人間じゃないの。珍しいねぇ、地底に遊びに来たのかい?」
何やら声が聞こえた。振り向くと、蜘蛛のようにお腹のあたりがポッコリしている服を着て、金髪を団子ともポニーテールとも言い難い髪形の少女が現れた。
『おや、土蜘蛛じゃんか。珍しいねぇ。』
「え?私のことが珍しいですって?あなたはいったい何者?」
う〜ん、これは例の如くそのまま勝負に流れ着くのか。仕方ない。
「じゃあ俺、急いでるから〜!」
人形たちを抱きかかえ、“速度と停滞の変化”で高速でその場を去る。
「あっ!ちょっと待ちなさ・・・あらもういない。」



「はあ、やっと穴から出られた。」
それでも若干湿っぽいけど、このぐらいならすぐになれるか。
『ふぁ〜・・・ゆーみしゃま』
「あれ、姫雪。おはよう。」
姫雪が目を覚まし、半分寝ぼけた様子でこちらに話しかけてくる。昨日の夜に一通りみんなに説明した。姫雪はかなり残念そうだったが、異変解決後はその日ずっとそばにいるという条件で承諾してくれた。
『おや、子猫ちゃん起きたのかい。』
よく、なんかチャラい人が女の子を子猫ちゃんって呼ぶけど、今はそれであってるな。うん、しっくりくる。
「ん?もしかして人間?旧都に人間が何の用なの。」
いつの間にか少し長い橋に着いていた。その橋の真ん中に、緑色の目をした少女が立っていた。
『あんたは橋姫かい?』
「私のことを知っているなんて、あなたは誰?もしかして、私たちの呪われた力が目当て?」
呪われた力・・・ねぇ。
『うんにゃ、違うよ。それにしても、嫉妬心に駆られる下賤な妖怪。ここで地底との橋を守ってるのかい?』
「ふん、なめてくれるじゃない。封じた筈の恐怖の妖怪。今一度味わうと良い!」
『はい、後はよろしく』
「まてまてまて」
ケンカ売った後にこっちになすりつけてきやがった。うわっ、もう弾幕を展開してるじゃんか。萃香め、後で覚えてろよ。
ここは、早く片付けよう。正直
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