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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 第10話 「出会う少女達」
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みたいな反応を求めるのは無理があるだろ。というか、そんなことよりも自己紹介くらいしろよ。全員いきなり現れたお前に戸惑ってるみたいだし」
「……仕方ありませんね」

 少女は立ち上がると、スカートの裾を摘みながら

「私、高町なのは。なのはって呼んでね」

 と、優雅に言った。
 少女の綺麗な動作に見惚れてしまったけれど、彼女の言葉を理解した瞬間に私は思わず立ち上がった。

「いやいやいや違うよね!?」
「そんな風に慌てているとこぼしますよ」
「え、あっ……ごめんなさい。って、そうじゃなくて!」
「え、あっ……ごめんなさい」
「ここで真似する!?」

 騒がしくしてしまっている自覚はあるが、フェイトちゃん達が私と間違えてしまう人物のせいか我慢することができない。だが状況に困惑しながらも冷静な自分も存在しており、なぜ私はツッコミのような真似をしているのだろうと思っている。

「やれやれ……高町なのはがこんな騒がしい人物だったとは。何度も間違われたことがありますが、心外でなりませんね」
「何で私が悪いみたいになってるの!?」

 私の訴えに返ってきたのは、なぜこの子はこんなにも騒いでいるのだろう。私は当然のことを言っただけなのに、というような顔だった。
 この子と私は似てない……絶対に。というか、私とショウくんの関係が上手く発展しないのってこの子が原因なんじゃないかって気がしてきた。この子がショウくんを今の私みたいにからかってそうだし。

「落ち着けよ高町。そんなに反応してると余計にからかわれるだけだから」
「そ、そうなんだ……あのさショウくん、ショウくんはこの子と知り合いなんだよね。私を止める前に彼女を止めてほしかったよ」
「悪いけど……今までに止められた例がない。それに止めに入ったら俺が標的になるかもしれない。今シュテルの相手をするのは嫌だ」
「それに、からの部分は聞きたくなかったよ!」

 ショウくん、今日は何だか一段と冷たい。シグナムさんとの模擬戦を考えれば疲れてるのは分かるし、出会って間もないけどシュテルって子の相手をするのが疲れるのも分かる。だけど助けてほしかった。

「……さて、高町なにょはも落ち着いたことですし改めて自己紹介をしましょう」
「なのはだよ、な・の・は!」

 なにょはって言われたのはレヴィちゃん以来……というか、さっきは普通になのはって言ってたよね。何でなにょはって言ったんだろう。私、この子に何もしてないはずだよね。

「はじめまして、私はシュテル・スタークスと申します」
「これはご丁寧に。わたしは……」
「八神はやて、ですね。そしてあなたがフェイト・テスタロッサ」
「は、はい……私達のこと知っているんですか?」
「それはもちろん。あなた方は高町なにょは含
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