第六章 正義の在り処編
第百七十八話 『とある模擬戦と苦しむ声』
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力をアップさせた。
続いて、
「アクセラレーション×5!」
次に使用したのは移動系魔法の効果を上げる魔法。
それによってまずスバルがいの一番にアルクェイドへとウィングロードを展開して突貫していく。
「うおりゃああああーーーッ!!」
「そい♪」
「うわっ!?」
アルクェイドの指先一弾きだけでスバルのリボルバーナックルの拳は逸らされてしまった。
「ちょっ、指先だけでって、それって反則ッ!?」
しっかりとツッコミをしつつもウィングロードを旋回させて一回その場を離脱していく様はさすがである。
しかし、アルクェイドにはスバルの重たい拳も指先だけで反らせるほどの力を持つというのは、さすが公式チートなだけはある。
スバルは内心でプライドを少し傷つけられていた。
「うわぁ……さすがアルクェイドさん」
「―――……気をそらしている暇を与えると思うかい?」
「ッ!?」
スバルの移動する隣を追尾する志貴の姿があった。
さすが敏捷のランクがA+なだけはある。
「くっ!」
「スバルさん! 援護します! いくわよ、レン!」
「うん! ラン姉さん! アウル、ザンバーを!」
《わかりました! シールド展開!》
ランはバルムンクの刃に氷を宿らせる。
レンも同様にシールドザンバーを展開させて氷を纏わせる。
ここで二人の魔力変換資質である【氷結】が効果を発揮する。
そして二人は剣とシールドザンバーを構えて、
「「斬氷閃!」」
二人は氷の刃の斬撃を放ち、それは志貴に殺到する。
「……やられると思うか?」
高速で志貴はナイフを振るい斬氷閃の刃を二本とも切り裂いてしまった。
「そう簡単にいくと思ったら………、ッ!?」
斬氷閃の影に隠れる形でティアナのクロスファイアシュートが隠れて志貴に迫ってきていた。
「なるほど……考えたね。しかし」
さらなるスピードで志貴はなんなく切り裂く。
そしてまず迫ってきていたランとレンの二人に掬い上げからの蹴りを見舞った。
それをレンがアウルヴァンディルのシールドで防ぎ、ガンッ!という鈍い音を鳴らせる。
レンが防御したことを好機と見たのかランがレンの背中を蹴り空へと飛び上がり、セカンドモードの大剣へと変化させて志貴へと上段から振り下ろす。
だがそれは志貴の前に突如として移動してきたアルクェイドの腕で防がれる。
「私の上段からの振り下ろしを!?」
「せーのッ!」
アルクェイドはランの大剣を掴みながらラン自身も持ち上げてレンに投げ飛ばした。
その腕力は相当のものである。
「え? うわっ!」
レンはランをそのままぶつけられる事になり受身も取れずに後ろへと尻餅をつく。
「ら、ラン姉さん、バルムンクが重い…
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