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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第5話 「放課後」
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るか分からないからな。賢明な判断だろう。
「じゃあ、一旦家に帰ってもいいですか?荷物準備しないといけないですし。」
「あ、いえ、荷物でしたら・・・。」
「私が手配しておいた。ありがたく思え。」
千冬さん、ありがたく思えって弟に言う台詞じゃないと思うんですけど。
「あ、ありがとうございます・・・。」
「まあ生活必需品だけだがな。着替えと携帯の充電器があれば充分だろう。」
・・・この人、普段どんな生活を送ってるのだろうか。他人の俺でさえ心配になる。弟の一夏は言わずもがな、ちょっと苦笑いを浮かべている。
「神裂の方は束から預かっている。こちらも着替えとPC程度だが問題ないか?」
「ありません。他の物は現地調達で済ませるつもりなので。」
着替えは俺監修の下で選別しクロエに管理を任せたから、束さん趣味のロリータ衣装は入っていない・・・はず。ヤバい、意識したら心配になってきた。
「一夏、後で買い物に付き合ってくれ。周辺の地理を頭に入れたい。」
「良いぜ。俺も家の片付けしなきゃだし、ついでに案内するよ。」
ありがたい。お詫びに片付けの手伝いでもしてやるとするかな。
「これが部屋の鍵です。こちらが織斑くんでこちらが神裂くん。無くさないようにしてくださいね。」
一夏の鍵には1025、俺の鍵には1026と刻まれている。山田先生の言い方からして予備はないのだろう。
「俺と零って別室なんですか?」
一夏が山田先生に問う。確かに、男子が2人しかいないのに基本2人部屋の寮で別室というのは違和感がある。わざわざ女子と一緒の部屋にする必要はない。とはいえ、俺にはそれより重要な事情がある。
「急な話だったので個室が1つしか用意できなかったんです。それに彼の場合、篠ノ之博士との関係もありますから。」
分かりやすく言うなら、束さんと連絡を取り合う際にルームメイトがいるのは危険だ。だからといって部屋の外でも誰かに偶然聞かれたり、最悪の場合盗聴される可能性もある。それに対する配慮だ。きっと千冬さんが手回ししてくれたのだろう。感謝、感謝。
「夕食は6時から7時、寮の1年生用食堂を使ってください。ちなみに各部屋にはシャワーがありますが、寮には大浴場もあります。学年ごとに使用時間が異なりますが・・・えっと、お2人はまだ使えません。」
「え、何でですか?」
山田先生の言葉に間髪入れずに質問を口にする一夏。お前はもう少し考える癖をつけた方がいい。いや、思考が必要なほど難しい局面ではないが。とりあえず、気づかせてやろう。コイツにも倫理観くらいはあるはずだ。
「一夏、お前は風呂が好きなんだな。」
「ああ、気持ちいいしな。零は嫌いなのか?」
「いや、俺も好きだが。女子と混浴して性犯罪者扱いされるほど
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