原作が始まった訳だが……どうしよう
33話
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威力は先程の物で十分だったが、流石に二キロともなると中々風やら何やらで随分当てにくくなるな。
もう少し発射する時の爆発力を上げて、弾速を上げる事で多少強引に当てるとしよう。
幸い、徐々にだが風は止み始めている。これならば弾速を上げても問題ないだろう。風のある中で弾速を上げれば、ただ弾丸の逸れる距離が伸びるだけだからな。
それにしても狙撃はどうも俺には合わないな。
こう、チマチマと誤差を修正し、動きが止まるのを待ってから撃つというのは面倒だ。戦術として狙撃が有効だという事は知っているのだが、俺の性には合わない。
動く事がないので楽な仕事とは言えるのだが、ストレスが溜まるな。やはり俺は正面からの殴り合いが向いているのだろうな……この歳になってそれはどうかと思うのだが、性格上の問題なのだから仕方ない。
その後、コンゴウやヴァジュラを数体撃ち殺した頃、端末にサカキからの連絡が入った。
「マキナ君、こちらは終わったよ」
「分かった」
よし、終わった。さて、帰ったら……ああ、部屋にはイザナミがいるんだったな。
はぁ、せめて車の中では心安らかにいさせてくれ。
「おとーさん、元気かー?」
……いかん、目眩が。そういえばそうだった、シオはイザナミによってそんな事を教えられていたんだったな。
ん?でも、イザナミはシオの記憶は消したとか言っていたんだがな……あいつがミスしたのか?
うーむ、どちらにせよ面倒な事になっているのは確かか。
とにかく俺の心の平穏が破壊されていっているのは確かで、アナグラに戻ったら面倒極まりない事になるな。アリサ辺りが確実にいらん質問をしてくる、うん賭けてもいい。
ついでに俺がアラガミだってことも第一部隊にバレたが……もうどうでもいいか……はぁ。
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