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魔法薬を好きなように
第6話 1つの終わりと2つの始まりと
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「魔法薬を作るときに、精神力の節約だったり、今よりも精神力が必要な魔法薬を作れるわよ」

そして、その日は夕食前まで、この新しくわかった魔法薬のことについて、話し合ったり、実験の準備をしていた。



部屋にもどって、朝おいておいたテーブルの上の小瓶がなくなったことに気が付いた。

「1人目が、まずは使うことにきめたか」

俺はテーブルの上においておいた、紙に日付と署名が入っているのを確認した。

「何人集まるかだな」

そう一人つぶやいていた。



学生寮の各部屋には、学年毎に決まったメイドが出はいりする。
これは、各生徒の性格などにあわせて、部屋のベッドメイクや掃除などをする必要があるからだ。たとえば、水系統の生徒においても自室に実験用具を置く者もいるし、置かない者もいる。その実験用具をさわって、掃除を自由にさせるものと、触ることを許さない者もいるからだ。
俺は、自室に作ったガラスの実験部屋の中は、普段は掃除をしないようにと指示をだしている。掃除をして良いときは、実験部屋のガラスドアが開いていてなおかつ、ガラスのコップなどで蓋が閉じてある場合のみだが、実験部屋の掃除は、多分、夏休み前になるだろう。

ちなみに俺がテーブルの上に用意してあった小瓶は、便秘薬だ。この魔法学院のメイドが、いくら働く量が普通の貴族のところのメイドより多いからといっても、便秘の者はやはりそれなりに多くいたようだ。
ただし、便秘薬を持っていくための条件を書いてあったから、もう少し悩むかと思ったのだが、便秘解消の魅力にはかなわなかったかな。



それから、1週間後。夕食後に俺は自室にもどって準備がしてあるのを見届けた。
珍しい体質の娘が混ざっていたなと思いつつ、実際には待っているのも暇なので、実験部屋の中で臭いが発生しないタイプの実験をしていた。

そのうちに、ドアからノックされた音がしたので

「鍵は開いているよ」

そう声をかけながら実験部屋からでると、3人の女性というよりは少女が私服姿で入ってきた。

「いや、よく来てくれたね。歓迎するよ」

「えーと、本当にこんなにしてもらってよいのですか?」

「きちんと条件は書いてあっただろう。その通りだから。まずはテーブルの椅子に腰かけてくれないかな」

俺もテーブルの椅子につきながら、珍しい体質だと思ったことを聞いた。

「ジュースが1本まざっているけれど、誰かワインに弱い娘でもいるのかな?」

「はい。私です」

「えーと、名前は?」

「クララです」

答えたのは、髪色は金髪で、長さは肩までにしている少女だ。俺はあらかじめ用意しておいたノートにペンで書いていく。まあ、カルテのかわりだなぁ。

「こんなことまで、ノートに書く
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