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lineage もうひとつの物語
冒険者
戦いの後
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そして自分は主が救えるならどんな労力も厭わないと。

「お話くださってありがとうございます。そのような事態になっていると知りませんでした。その件についてはこちらからも是非協力させていただきたいと考えています」

アイスクイーンが居なかったら今頃オーレン地方は焦土と化していたであろう。
何せこの地はエルモア王国との国境があり古くから小競り合いの絶えない地なのだ。
元々は人間の争い事に興味がなく、良く云えば中立であったアイスクイーンがここ半世紀はアデンの、オーレンの民の味方として動いたことから侵略行為はなくなっていた。
そういった経緯もあり彼女の尽力があっての今のオーレン地方ということになる。
助けたいと思うのはこの場に居た全員の共通の思いだった。
その後の話し合いでタラスが陣頭指揮をとり調査を開始することが決まった。
ヴィマラにもその調査の協力を仰ぎ二人を中心に任せることになった。

「あちらに残った他のメイドさん達との連絡はできませんか?」

マヌエラの質問は尤もだ。
あちら側の状況がわかれば進展があるかもしれない。
しかし、

「昨日より連絡がつきません。恐らくですがアイスクイーン様の魔族の魔力に当てられ自我が失われた可能性が高いです」

悲しそうなヴィマラの頭に手を乗せたタラスは言い聞かせるよう言葉にした。

「お主だけでもいてくれてこちらとしても助かった。必ず氷の女王を助け出してみせよう」

ヴィマラを励ますように聞かせるタラスを見たキャスタは「孫に甘いお爺さん」と一人呟いていた。
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