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東方大冒録
第一部・紅魔郷〜瀟洒なメイドの小さな願い〜
霊夢と魔理沙の魂、強制召還。
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の霊夢もよけられないんじゃないかこれ……」
「……否定しきれないところがつらい」

どうやら好評だったようだ。

「じゃ、次は霊夢、お前の力借りるぞ」
「えっ?」
「いくぞ!」

霊符『夢想封印「妖」』

「!!?」

暗基がとても聞き覚えのあるスペルを放つ。だがそれは、霊夢や魔理沙がよく知っているようなものではなかった。
8つの陰陽球が現れることには変わりないのだが、その色が、黒というか紫というか、闇を表すのに最適な色をしていたのだ。そしてその8つの陰陽球が、世界三台夜景の灯をかき消していく。

「まさか、私の十八番をコピーされるとはね……」
「まぁ、参考にしただけで、コピッたわけじゃないさ。次は魔理沙、お前のだ」
「ま、まさか!?」

恋符『マスタースパーク 〜白暗審判(ジャッジメント)〜』

「おぉ! やっぱりか!!」

これまた聞き覚えのあるスペルを放つ。今度は暗基の両腕から、白い極太レーザーと黒い極太レーザーが同時に発射される。

「すごいなぜろ! 私のマスタースパークとどっちが強いか勝負したいくらいだ!」
「ははは……。ラストはこれだ」


霊爆『ソウル・ファンネル』


暗基がまたスペルを叫ぶ。すると、暗基の周りに青白い小さな物体が浮遊し始めた。

「なに、これ?」
「最後のやつ、なんかしょっぱくないか?」
「これを見てから言ってみな? 行け!! ファンネル!!」

指を刺しながら暗基が叫ぶと、浮遊物体は暗基が指をさした木の周りに集まり、一斉砲撃した。その砲撃により、木は粉々になった。

「う、うわぁ……」
「前言撤回。いちばんえげつなかった」






































「とまぁ、こんなところか。さてと、ある程度準備も終わったし、霊夢、魔理沙、一度封印するぞ」
「えー、いやよそんなの」
「そうだぜ、このままいさせろ」
「あのな、お前らのその状態を維持させるのって、すごく疲れるんだよ。だから休ませてくれ」
「「Boo------!!」」
「……、はい、さようなら」

暗基が祈祷棒と八卦炉を持つと、霊夢と魔理沙の姿は瞬く間に消えてしまった。

「さてと、探索開始だな」

暗基は歩き始める。
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