暁 〜小説投稿サイト〜
歳の差なんて
第六章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
はね」
「そんなに召し上がられたんですか」
「ええ、まあ」
 先生の問いに対しても苦笑いであった。
「ちょっと」
「それはいいことです」
 先生は苦笑いの奈緒に対してこう返してきた。
「それは実に」
「実になんですか」
「健康な証拠です」
「健康ですか」
「そうです。まず食べられること」
 先生が言うのはこれだった。
「これこそが最も大切ですから」
「そうなんですか」
「食べないとどうしようもないです」
「どうしようもですか」
 こう先生に言われても今一つ実感のない感じだった。言葉にそれがはっきりと出ている。
「何か。私は」
「御自身ではあまりといった感じですね」
「ええ。ただ食欲が我慢できなくて」
 こう言ってまた苦笑いになるのだった。
「それだけなんですけれど」
「そえです。食欲がありますね」
「はい」
「そのことが大事です。食べられること」
 またこのことを奈緒に言ってきた。
「食べられないと。どうしようもないですよ」
「はあ」
「太ることとかそういったことも気にすることはありません」
「そうなんですか」
 こう言われても今一つ納得できない感じの奈緒だった。
「ううん、そう言われましても」
「それに痩せたければです」
「痩せたければ?」
「食べることです」
 話が美容の方にもいっていた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ