暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
用心棒‐グレンファイヤー-part1/アルビオンへ
[10/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、昨日のゼロの行いが許せなかったということだろうか。
「そう言えばルイズ」
今はゼロの話など話題に挙げたくもない。サイトは違う話に切り替えることにした。
「えと…ワルドのとこに、いなくていいのか…?」
その時、サイトは我ながら何を言い出すんだ!と思った。なぜ、ワルドなんかのことを話題に挙げようとしたのだろうが。ルイズのワルドへの褒め言葉を並べる姿が容易に浮かんでしまった。
「べ、別にいいでしょ…」
しかし、そんな言葉は一言も放たれなかった。朱色に顔を染めてサイトから視線をそらしている。
「別にいいって、なんでだよ?その…婚約者なんだろ」
つまり、自分の結婚相手だ。なのに、ルイズはワルドよりも自分の傍にいようとしている気がする。
「…そうだけど…。確かに、ワルドは婚約者よ。でも、それは親同士が勝手に決めたことだし、10年間ずっと会わないままだったし…」
だから、あのような形で再会を果たし、そしてワルドが自分を想ってくれていることにルイズは戸惑いを覚えていた。
「だったら、今からでも二人で話して来たら…どうなんだ?」
いずれ地球に帰るつもりでいる自分がこれ以上、ルイズたちと密接な関係を置くべきじゃない。なら、自分よりもワルドに構うべきじゃないか。だからサイトは、ルイズを遠回しに突き放すように言った。
「……何よ、ちょっとだけ心配になったから声をかけてあげたのに」
「何か言った?」
ポツリと不満そうに呟くルイズだが、サイトの耳にかすかに聞こえた程度だった。
「なんでもないわよ!いいわよ、ワルドと話してる方が有意義な時間を過ごせそうだし…」
ふん!と荒い鼻息を飛ばし、ルイズは怒りながらキセルを返して、ワルドの元へと言ってしまった。
「いいのかよ相棒?貴族の娘っ子にあんなこと言っちまって」
デルフが鞘から顔を出して、サイトに言う。
「いいんだ。これで…」
遠い目で空を眺めながらサイトはそう言った。すると、ギーシュがルイズとすれ違う形でサイトの元にやってきた。
「ルイズが何やら不機嫌そうだったが、喧嘩でもしたのかい?」
「別に、婚約者の元にいた方がいいと思ったから、言って来いって言っただけだけど」
ギーシュと目を合わせないままサイトは言った。
「そうか。ならいいんだ」
「いいって何が?」
サイトはギーシュを横目で見る。
「使い魔と平民、主人と使い魔、叶わない恋心を抱くのは、後々君が辛い思いをするだけだからね」
「別に恋とかじゃねえよ」
「でも、実際ルイズがあの婚約者と結婚したら、サイトをどうするのかしらね?」
続いてやってきたのは、キュルケとタバサのコンビだった。男を適当に口説くのも飽きてこっちに来たのだろうか。タバサは何となくキュルケについてきたくらいで特に深い理由はない。
「決まってるじゃないかキュルケ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ