第六章 正義の在り処編
第百七十七話 『リオンの能力考察、そして黒幕の影?』
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ね。最後まで分かり合えることは決してできなくてその人はあっけなくだけど死んじゃった……」
「そう、なんですか……」
そう。シホが語る友というのは間桐慎二の事である。
彼も聖杯戦争という歪んだ戦いの末に死んでしまった一人である。
シホ、もとい士郎は最後までわかり合おうとしたがそれは叶わずに終わってしまった。
シホはスバルとティアナの二人にはそんな悲しい想いをして欲しくないのだろう、シホの一方的なエゴかもしれないが語りをする。
「だから、二人にはそんな悲しい事にはなってほしくないのよ。だからなにがあってもリオンさんのことを信じてやって。
しっかりと捕まえて、事情を聞いて、なにか問題があったなら二人で手助けしてやるのよ。私達も昨日も言ったけど協力するわ。だから気持ちをしっかりと持ちなさい」
「「はい!」」
それで二人は重しになっていたなにかが抜けたのか暗い表情ではなくなっていた。
それでシホも当分は心配はいらないかなと思って、本来ここに来た理由を思い出したので二人に聞くことにした。
「それでだけど、ねぇ二人とも? リオンさんだけど、なにか特別な力がいくつかあるとか言う話を聞いたらしいわね? 少し私にも教えてくれないかしら?」
「あ、はい。いいですけど……」
「なにか気になることでもあったんですか?」
スバルとティアナはそれで怪訝そうにシホに尋ねる。
シホも気になっているために、
「ええ。ちょっと確認しておかなくちゃいけないと思ってね」
「わかりました」
それで二人はリオンの知っている限りの能力を教えてくれた。
それで主に上がったのが先読みの能力。超能力とも言うべき能力で内容は『五秒先の未来が見れる』というもの。
「五秒先の未来がね……。少し厄介な能力ね」
「はい。五秒先の未来を見ることで、いつもあたし達が起こすだろう騒動を事前に伝えてくれました」
「そう。それで他にはなにか能力を持っているって言ってなかった?」
「そうですね……」
それでティアナは少し考えながらも、
「あ! それとなにか特殊な目を持っているという話を聞きました。詳しくは教えてくれませんでしたが……」
「そう。なるほどね……」
それでシホはなにかに思い至ったのか少しすっきりした表情になる。
「シホさん? 何かわかったんですか……?」
「ええ。それで少し話は変わるけど、昨日のリオンさんの戦いでなにか違和感とかなかった? 違和感に感じた事ならなんでも言ってみて」
「……えっと、あっ、そうだ! ティアのフェイク・シルエットがリオンには全く通用しなかったんです!」
「……通用しなかった?」
それでシホは少し視線を鋭くする。
そのシホの変化に気づいたのだろう。
二人は少し緊張しながらも、
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