第九話
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である。
しかしこれに関しては仕方ないと思う。だって普通の精霊じゃないしな。
授業参観が終わり……俺は婆さんの所に向かう。
「グレイワース」
「おや?何だ、イッセーよ。まるで居るはずのない存在を目の前にしたような顔をして」
「わかってるんだったら話は早い……精霊王達はこの事を知ってるのか?」
元素精霊界とこの世界を行き来するには相当な力が必要だ。
大体は精霊王に頼んで世界の扉を開けてもらうのだが……。
「ああ、知っているよ。大丈夫だ、私たちがこちらに来たのは観光目的だしな。その為に私が護衛としてこちらに一緒に来ているんだ」
どうやら観光が目的らしい。
あの人達が観光か……驚きの連続にしからない……いや、それはないな。
「それと三大勢力の会議とやらをするのだろう?それまではこちらにいるつもりだ」
「何でだ?」
「私は精霊王直々にあちらの世界の代表として選ばれてな。元素精霊界の代表として会議に出席してくれ、という事だ」
婆さんが代表か……確かに適任かもしれない。
「まあ、イッセーを弄る為、という目的もあるが」
「そんな事だろうと思いましたよっ!」
この人は本当に変わらねぇな!
と、その時に校庭の一角が騒がしい事に気がついた。
「あれ?何か騒がしいな」
「どうせなら行ってみたらどうだ?私は折角だからこの学園を探検してみるよ」
そう言ってグレイワースの婆さんはさっさと行ってしまった。
「はぁ……行ってみるか……」
俺はそう思い、その場所へと向かう。
その場所に到着してみると……そこではなぜか撮影会が行われていた。
「オラオラ!天下の往来で撮影会たーいいご身分だぜ!ほらほら、解散解散!今日は公開授業の日なんだぜ!撮影会なら秋葉原にでも行ってやってくれ!こんなところで騒ぎを作るな!」
そう言って撮影会を中断させているのは匙だ。
そして撮影をしていた男たちが次々と解散していき……中で撮影対象になった女性と目があった。
「「あ」」
その人は……俺のよく知っている人だった。
「イッセー君だ〜〜〜〜〜♪♪♪」
そう言って俺に抱きついてくる女性。
「ちょ、ちょっと!?ここは学校ですよ!?」
「匙、言っても仕方ありませんよ……お姉様」
「あ、ソーナちゃん♪」
と、ソーナ会長がやってきた。
「お、お姉様!?って事は……魔王様!?」
と、匙はようやく気づいたようだ。
「お姉様、イッセー君が迷惑がってますよ?それに魔王様なんですからもう少し威厳を持ってください」
「だって、これが私だもん♪」
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