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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第22話-2 『まくらと計佑、雪姫とアリス。「笑い事じゃないよぉっ!?あの人の場合、本当に実現しそうな未来じゃないの……!」』
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ちゃんと内緒にはしておくよ」
そう言って、ニパッと計佑に笑いかけてきた。
けれど計佑は、今のまくらのセリフに、昼間は断念した『指摘』の事を思い出した。
──そうだよ……こういう話だと、こいつやたらと上から目線だけど……本来、そんな偉そうな事は言えないハズじゃん。
「……『女のコとしては、待たされるつらさに共感できちゃう』ねぇ……なんでお前にそんな事が言えるんだ?」
「はあっ!? なっなにそれ!! 私だってちゃんと女のコだっての!!」
まくらが目を吊り上げるが、鉄拳が飛んでくる前に畳み掛けた。
「だってお前、カレシとかいたことないじゃん」
「っ……!? そ、それは……!!」
拳を振り上げたまま固まるまくらに、ついに反撃の時が来た!! とばかりにトドメを刺しに行く。
「つーかさ。それどころか、お前だって初恋すらまだだろーに。
オレと条件同じなお前が、一方的にオレに説教とかさぁ……」
ハッ、と鼻で笑ってみせると、まくらがカッと顔を赤くした。
「ふっふざけんな!? あんたみたいなのと一緒にしないでよっ、私は初恋だって今だって──」
喚いてきたまくらが、途中で言葉を止めて。完全に硬直していた。
そしてその顔色はどんどん赤くなっていって。
──その言葉と、そんな顔を見せられたら、流石の鈍感王にもわかった。
「おっ……お前、好きな男なんかいたのかっ!!!?」
思わず、ひっくり返った声で叫んでいた。
──いや、『今だって』って言ったよな……てことは、『いた』というより『今もいる』ってコトで……
その事実に、唖然とする。
──……う……嘘だ……
信じられない。
ずっとお子様だと思っていた妹分が、初恋なんてとっくで。
そして今だってどこかの男を想っている──なんて、そんな事は。
けれど、先の言葉と、今のまくらの顔色の前には、結局は否定なんて不可能で。
やがて、もう信じざるをえなくなった少年の心を占めた感情は──強い喪失感だった。
「……誰だよ、それ……」
空虚な気持ちのまま、完全に腑抜けた声で尋ねた。
それにまくらが、思いっきり焦った顔をして、ズサっと後退りすらしてみせた。
「ええぇっ!!!? そっ、そんなの言える訳ないでしょっ!!!?」
そう言って、耳まで赤くする幼なじみ。その姿に、今度少年が抱いた感情は──怒りだった。
耳まで真っ赤で、計佑の視線から必死に顔を逸らそうとして、恥ずかしそうに身を縮こまらせている姿。
今、まくらはその男の事を考えていて、
それでそんな様になっているのだと思ったら、
熱い──雪姫の時のような真っ赤に燃え盛る炎ではなく、
ガスバーナーのような、青く、静かだがよ
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