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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第22話-2 『まくらと計佑、雪姫とアリス。「笑い事じゃないよぉっ!?あの人の場合、本当に実現しそうな未来じゃないの……!」』
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ないんだって、そうなってから応えたいって、そうも思うようになったんだ」
「……そんな事考えてたんだぁ……」

 ほあーっ、と息をつくような声を発して、感心した顔つきをするまくらに、照れくさくなって顔を逸らす。

「でもさぁ……計佑は、もっと自分に自信もっていいと思うよ。
まあ、鈍感すぎるとかの欠点が目立っちゃうから、そんな風に思うのかもしんないけど。
計佑にはさ、それに負けないか、それ以上に長所があるんだから。
でなきゃ、あの雪姫先輩が、好きになってくれたりなんてするハズないでしょっ」

 まくらが満面の笑みでそんな事を言ってくれるが、この謙虚少年が納得する訳もなく。

「……と言われても……お前の言うことなんて家族の欲目だろ?
それに先輩が好きになってくれた理由なんて……やっぱりよく分かんないんだよな。
最初は、たまたま助ける形になっちゃった事とか、なんか誤解だろうとばかり思ってたんだけど。
転んでみせて、ゴミ押し付けちゃったりもしての間抜けな話で、どうして『好き』なんてことになるんだ……?」

 心底不思議そうな顔をする計佑に、まくらが苦笑する。

「だからさ。昼にも言ったけど、『恋は理屈じゃなくて感性』なんだってば。
他人にはただの笑い話にしか思えないコトでも、雪姫先輩には特別な意味があったんだよ」
「ふーん……?」

 それでもまだ首を傾げる計佑の肩を、まくらがパンっと叩いてきて。

「まあ、計佑もちゃんと恋心を自覚できるようになった時には、多分わかることだよ。
理屈だけで納得しようとしてる今は、わからないかもだけどねっ」

 そう言ったまくらは、優しげな笑顔を浮かべていたけれど──

「……それにしても、また随分とマジメな事考えてたんだねぇ……
『……せめて、想う気持ちくらいは負けないようになってから応えたいんだ』
……かっこいいじゃ〜ん!!」

──最後には、ニヤニヤとした笑みへと変えて、からかってきた。

「ぐっ……!! 人がマジメに話したってのに、結局茶化すのかよ……」

 結局、色恋の話ではどうしたって一方的にまくらにやられてしまう。
ついには不貞腐れて、まくらから目を逸らしてしまう計佑。
 その、完全にそっぽを向いた計佑に、まくらが表情を暗くして。……本当に小さく呟いた。

「ていうかさ……自覚がないだけで、計佑はもう雪姫先輩の気持ちに全然負けてなんか──」
「え?」

 聞き取れずに、計佑がまくらに視線を戻したが、もうその瞬間にはまくらは表情を取り繕っていて。

「まあ、計佑の気持ちは一応わかったよ。
同じ女の子としては、先輩の待たされるつらさのほうに共感できちゃうんだけど……
『お母さんにかけて誓った』事だから、
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