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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第22話-2 『まくらと計佑、雪姫とアリス。「笑い事じゃないよぉっ!?あの人の場合、本当に実現しそうな未来じゃないの……!」』
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雪姫先輩が、計佑のコトを好きで好きでしょうがない』事を、
あんたがどうにか理解出来たってとこまでだよ。 ……ホント、私もついさっき改めて思い知らされたけどね……」
答えたまくらが、酷くうんざりとした顔つきで、重い溜息をついてみせた。
──せ、先輩……ホントに一体、どんなコト話したんですか……!?
他人の惚気話なんて、ウザイ以外の何物でもないとは聞き及んでいる。
それにしたって、このまくらの怠そうな雰囲気は一体。
果たしてどれほどスゴイ話をされてしまったのかと、計佑は気まずくて仕方がなかった。
……まあ、『好きな人と、自分以外の少女との惚気話』だからこそ、
ここまでまくらが憔悴する羽目になっているのだが、そんな事はこの少年に解る筈もない事だった。
「あんだけ弄ばれても、まだ計佑のこと『好きで好きでたまらないの!!』
状態なんだもんねぇ…… 羨ましい男だよねぇ」
太ももにヒジを置いて、頬杖をついたまくらがジト目で見下ろしてくる。
「うっうるせーよ!! お前、話聞きに来たんじゃなかったのかよ!!
冷やかしに来ただけなら、オレはもう話なんて付きあわねーぞ……!!」
居た堪れなくて、赤い顔を誤魔化すように計佑が喚いた。
するとまくらが、ベッドから立ち上がって。改めて、床へと座りなおしてきた。
「わかったわかった。今度こそホントに話きかせてよ。
──ほら、こうして上から目線もやめたことだし、真面目に聞くからさっ」
そう言って、さっきまでとは逆に、今度は下から計佑の顔を覗きこんでくるまくら。
その顔は、いつも通りのニパっとした笑顔になっていて。
今度こそ漸くいつもの空気に戻ったかと、計佑も気分を改めて。説明を始める。
「あ〜と……まあだからさ。確信が持てない内は、いい加減には答えたくないってとこまで話したんだよな?」
「そうそう」
「それで……もう一つの理由は。
先輩がオレの事を……まあ、その……かなり好きでいてくれて。
……でも、オレが先輩に釣り合いがとれてなさすぎるのが、やっぱりどうしてもひっかかってたんだよ」
「……え? 釣り合いって……ホントに、雪姫先輩に自分じゃつり合わないとか考えてたの?」
まくらが、不思議そうな顔になって。それでも、そのまま本音を吐き出した。
「……うん。オレなんかじゃあ先輩に申し訳ないって、ずっとそれがひっかかってた。
……でもさ、一昨日……先輩の気持ちの強さがちょっとだけわかった気がして。
それが、すごく……嬉しく思えて。
そしたらさ……もう、人間的に釣り合いがとれないのは仕方がない。
でもそれじゃあせめて、想う気持ちの強さだけでも先輩に負けないようになりたい。
それだったら、不可能なんかじゃ
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