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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第22話-2 『まくらと計佑、雪姫とアリス。「笑い事じゃないよぉっ!?あの人の場合、本当に実現しそうな未来じゃないの……!」』
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コトで、なんか楽になった気がする……」
うつ伏せのまま、半ば独り言のように呟くアリス。一体計佑に何を言われたのか、気にはなったが──
──……そっか、アリスも計佑くんに救われたんだ……
そう気づいたら、尋ねる事は出来なかった。
それはきっと、アリスだけの宝物で。
他人である自分が聞きだそうなんて、そんな無粋な真似は出来ないから。
そして、アリスもまた、自分同様計佑に救われた人間なのだと解ったら──
もうアリスの行動を制限しよう、などとも思えなくなってきた。
……そう、思えなくはなってきた、のだが──
「……ねぇアリス。ホントに計佑くんのこと、男の人として好き、とかじゃあないのよね……?」
──やっぱり、そんな風に尋ねてしまう。
「……おねえちゃ〜ん……いくらなんでも心配しすぎだってば〜……」
また仰向けになってきたアリスが、とうとう呆れたように苦笑を浮かべていて。
──小学生もどきに呆れられてしまった高三少女は、恥ずかしそうに身体を縮こまらせるのだった。
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「……ていうかさぁ……
おねえちゃんは、私のコトじゃなくてけーすけの方のタラシっぷりを気にするべきじゃないかなぁ?」
「なっ!? なんてコト言うのっ!!
計佑くんは、子供には気安いっていう、ただそれだけのコトなんだからねっ!?」
──昨日、計佑には「女ったらし」などと言っておきながら、
他人に言われるのは面白くない雪姫がそんな風に弁護したが、
「だからさぁ、その気安すぎるトコロが問題なんだってば〜。
『子供相手だと、なーんにも考えずに口説くような言動を繰り返す』
性格がまずいんじゃないの、って言ってるんだよ〜?」
「……え? そ、それはまあ……
2つしか違わないアリスを子供って決めつけての、あの振る舞いはどうかと思うけど……」
そのアリスの言い分には一応同意できるので頷いたのだが、アリスが言いたい事はちょっと違っていたようだ。
「も〜……私のコトはいいんだってばぁ。私はあんなのにひっかかったりしないもん。
そうじゃなくてね、私への対応とか見てるとさぁ……アイツって、子供相手だと全然遠慮がないでしょお?」
「う、うん……そうね、それは確かに」
まくらへの対応を見ていても、年下相手だと随分強気で、遠慮がない性分なのは間違いなかった。
「それじゃあさあ、今から10年くらい後とかだよ?
アイツが大人になったらね、そしたら高校生とかなんて子供にしか見えないでしょう?
(実際はそんな事はないのだけど、この年頃の子供達ならそんな風に思えるのだろう)
………そうしたらどうなると思う?」
「…………
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