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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第22話-2 『まくらと計佑、雪姫とアリス。「笑い事じゃないよぉっ!?あの人の場合、本当に実現しそうな未来じゃないの……!」』
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ちゃんカワイ〜! そんな恥ずかしそうに赤い顔して凄まれたって、全然コワくなんかないよ〜?」
ニマニマ笑いこそやめたが、本当に愉快そうにアリスが笑い始めて。
……もはや雪姫には、俯いて黙りこむ事しか出来なかった。
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やがて、笑いをおさめたアリスは、足を崩すと、そのまま雪姫の太ももへと倒れこんできて。
仰向けになると太ももを枕にして、雪姫の顔を見上げる体勢になった。
「おねえちゃーん。そんな警戒なんかしなくても、アイツは私の事なんかコドモとしか思ってないんだよ?」
「そ、そうかもしれないけど……でもやっぱり面白くないんだもん……」
ニコニコと笑みを浮かべながら窘めるアリスと、それに唇を尖らせる雪姫。
……もはや、どっちが年上かわからない。
「……アイツが私をコドモと思ってても、私の方はどうなのか心配……とか?」
「……っ!」
ズバリ核心をついてくるアリスに、息を呑んだ。
まくらの時にも、同じように抱いた不安。あの時と同じ事を、けれどまさかアリスから切り出されるなんて。
──……やっぱり、子供みたいに振舞ってても、ちゃんと "女のコ" なんだ……!
アリスに対する認識を、今一度はっきり改めた雪姫が顔を強張らせていると、
あの時のまくら同様、アリスがクスリと笑ってみせて。
「……まあ、おねえちゃんがいらないって言い出した時には、私がもらってやってもいいかな?」
「なっ!? いっ言いませんそんなコト!!」
アリスの両頬を挟んで、覗きこむようにして声を上げる雪姫。それにアリスが、またコロコロと笑った。
「あはははっ、も〜本当に心配しないでよ、おねえちゃん。
けーすけのことは……『おにいちゃん』って呼ぶことになってもギリオッケーかな、ぐらいにしか思ってないからさぁ」
「おにいちゃんって……え!? こっこらっ! いつまでお姉ちゃんをからかうつもりっ!」
ニマニマと笑いながら、これまたあの時のまくらと同じようにからかってくるアリスに、雪姫がもう一度手を振り上げてみせて。
すると、アリスの方も再度「キャー」とわざとらしい悲鳴をあげて、
ぐるっと身体をひっくり返して顔を太ももの間に埋めてきた。
それに対して雪姫は、勿論上げた手を振り下ろしたりなんてしない。
ただ、軽く溜息をついて、そっとアリスの後頭部を撫でた。
「……おねえちゃんにだって、子供っぽいところはあるんだよね……」
またからかってくる言葉のようだったが、実際は独り言のような声だった。
「……私、前は、ずっとおねえちゃんみたいなオトナになりたいって、そんな風にばっかり思ってた。
でも今は、……けーすけに言われた
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