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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第22話-2 『まくらと計佑、雪姫とアリス。「笑い事じゃないよぉっ!?あの人の場合、本当に実現しそうな未来じゃないの……!」』
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ハッキリと答えた。
「ああ。お前は自慢の妹だよ。だからこそ、ダメな男なんて認められないって、さっきはキレちゃったんだよ」
……そう答えた途端。高揚していたまくらの表情から一気に熱が消えていった。
「……なんだ。結局それか……」
「え……?」
計佑の反応に、もはやまくらはまるで意識を向けなかった。そっぽを向いて、
「……そりゃそうだよね。わかりきってたコトなのに。……なんで私、いつまでも……」
そんな事を呟く。そして、はっと鼻で笑った。
といっても、それは計佑を嘲笑しているのではなく、自嘲してるようにしか見えなかった。
「……おい、一体何の話をしてるんだ?」
さっぱり分からないまくらの言動に首を傾げていてると、漸くまくらが視線を戻してきた。
けれど、そのまくらの目は──もう完全に冷えきっていた。
「……自慢の妹、ね……そんなコト言うけど、あんた最近、アリスちゃんやホタルちゃんばっかりじゃない……」
「……え……な、なに……?」
いきなりの豹変についていけず、戸惑う事しか出来なかった。
……そしてまくらが、ぐっと瞳に涙を盛り上げた。
「 "妹" としてすら、ほったらかすようになったクセに!!」
そう叫んで、まくらが部屋から飛び出していく。
「はぁっ!? おっおい、なんだよそれ……!!」
思わず腰を上げたが、……結局追わなかった。
──ほったらかし……? 何の話だよ。オレはいつも通りにしてただろ……?
そんな風にしか思えなかったし、
完全にヒステリーを起こしたまくらは、時間を置かないと話なんて聞いてくれないのが常だったから。
気にはなるが、少なくとも一晩は置かないと、まくらの場合もっと意固地になってしまう。
「くそっ……珍しく褒めたんだぞ? 何で、それでキレるんだよ……」
まるで訳が分からず、結局そんな悪態をつく事しか出来なかった。
─────────────────────────────────
──まくらが、『昼間の続きだよ』と計佑の部屋を訪れる少し前。
「あ〜〜〜……すっきりした!」
まくらとの通話を終えた雪姫が、そう独り言を口にして。椅子に座ったまま大きく伸びをした。
まくらからの電話がかかってくるまでは、ずっともやもやした気持ちを抱えていたのだけれど。
まくらに話を聞いてもらった(……この少女には『惚気た』などという自覚は全くなかった……)
お陰で、随分とスッキリ出来たのだった。
ちなみに、そのもやもやの理由は──昼間の "大失敗" イタズラのせいだった。
計佑をいぢめてやろうと、助けの求めにあんな答えをしてみせたのだけれど。
楽しい気分でいられたのは、本当に最初だけだっ
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