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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第20話 『白井家での一幕。「そう、この顔だよ……私で一杯になっている時の、計佑くんだぁ……」』
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「こっコラ!! 人聞きの悪いこというな!? こんなちっこい子だぞ!!」
「どんなにちっちゃく見えたって!!  ホントは16歳の姿なんだよ!?  そんなの認められるワケないじゃん!!」

──その後、話し合いは難航した。
まくらとしてもどうしても引けないらしく、随分食い下がってきて。
しかしホタルも駄々をこねて、一歩もひかない。
もうどうにもならなくなってしまった所で、

「……オレのヘタレ力を信じろよ……」

 計佑がそう自虐してみせて、ようやくまくらが引き下がってくれたのだった。

─────────────────────────────────

 その後、計佑も就寝の時間を迎えて。
計佑はホタルと添い寝をしながら、話を続けていた。

「……でも、なんでウチにこだわったんだ? お前、まくらとのほうが仲良かったよな……?」

 子供の頃、一晩だけの3人の時間。
あの時ホタルと、より仲良く遊んでいたのはまくらだった筈だ。

「んーう、なんでかなー? ちっちゃくなってから、なんかケイスケのコト大好きになっちゃったのー」

 ごろごろと頭をすりつけてくる幼女。
 小さい子に懐かれて、悪い気はしない。計佑も頭を撫で返した。

「ほんと、かわったことばっかりだよー。これも世界越えのせいなのかなー。
ほんとなら、まだちっちゃくなる時期じゃないし、こんな成り方でもないんだよねー。
なのに突然この大きさになっちゃってさー。
だから戻るときも、けっこういきなりだったりしないかなーとキタイしてはいるんだけどー」
「えっ……」

 ホタルの言葉に、ギクリとした。
元のホタル……あのクールな目付きの少女だったら、自分が添い寝していた状況をどう思うだろうか……?
それも、もし。添い寝している真っ最中なんかに、元のホタルに戻るなんて事になったら──

「なっ、なあホタル……元に戻った時のお前は怒ったりしないかな?
『一緒に寝るなどと、なんてふしだらな!! 恥を知れ!!』とか怒り出したりしないかな……?」

 浮かんでしまった未来図に、恐る恐る確認をとった。

「あはは〜、そんなコトいうわけないよー」

 ホタルがケラケラと笑って否定する。

「そっそうか?  だったらいいんだけど……」
「きっとナニも言わないで、すぐに取り殺そうとするだけだよー」
「ちょおおおおおおおお!!??」

 幼女からのとんでもないオチに、少年が泡を食った。

「なっなにそれ!!? えっオレ殺されちゃうのっ!?  ちょっダメダメ、お前今すぐ出てけ!!」

 流石に殺されると聞いて、ワガママを聞く余裕はなかった。
普通ならまだ冗談の余地もあるが、相手はこちらの身体に色々と干渉もできる
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