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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第20話 『白井家での一幕。「そう、この顔だよ……私で一杯になっている時の、計佑くんだぁ……」』
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タル。約束だ。二度とオレの身体に……いやっ、まくらにもだ。イタズラなんかするな、いいな?」
「……えー……」

 ホタルが渋るが、

「頼む、ホタル。もうしないでくれ」

 まっすぐに頭を下げた。
 短い時間しか話せなかったけけど、本来のホタルはとても誇り高い女性に見えた。
ホタルが元の状態に戻った時、
友人である自分たちに悪戯をいくつもしていたと理解したら、きっとホタルは苦しむのではないかと──
そう考えた少年は、ホタル自身の為にも、悪戯などもうさせたくはなかった。

「……んー……わかったよー、ケイスケがそんなに言うんならー」
「わかっくれたか!? うん、やっぱりホタルはいい子だ!!」

 ガバっと顔を上げると、ホタルの頭をグリグリと撫でてやる。

「んふふー」

 ホタルはくすぐったそうにして、じっと受け入れて。
──また暖かな雰囲気になったところで、ガチャっと部屋のドアが開けられた。

「計佑ー、明日の部活のことなんだけど──」

 部屋の中を見たまくらが、言葉の途中で固まって──

「おっまくら、ちょうどよかった。実は「おばちゃーんっ!?
計佑がちっちゃい女の子連れ込ん「待てェエエエエエエ!?」

──そして、まくらと計佑の遮り漫才が展開されるのだった。

─────────────────────────────────

「わぁー!? ホントにあの時のまんまのホタルちゃんだ!? カワイー♪」
「あははー、わたしから見たら、まくらだってオサナいままだよー。
わたしが向こうでサイゴに見たまくらは、もう30歳くらいだったからねー」

 まくらの誤解はサクっと解けて。今、まくらとホタルはじゃれ合いを始めていた。

 計佑も微笑ましい気持ちでそれを眺めていたが、ふと時計を見て、もう10時近いことに気付く。

「おいまくら、もう10時になるぞ。お前はもう寝る時間じゃないのか?」
「えっ? ……ホントだ。……うーん、今日はホタルちゃんと色々話したいんだけどな〜……
あっそうだ!! ホタルちゃん、ウチに泊まりなよ。
しばらくこっちにいるんなら、夜はいつもウチに泊まるといいよ」

 まくらがニコニコと誘って、ホタルは勿論ニコニコと、

「いやー!!」
「うんうん、いいんだよ……え? ……いや……?」

 まさかの答えに、まくらが固まった。

「うんっ、わたしはケイスケと一緒に寝るからー、まくらのとこにはいかなーい」

 そうまくらに言い放つと、計佑の胸に飛び込んでくるホタル。

「お、おいおい……」
 
 予想外のホタルの言動に、計佑も戸惑う。

「け、計佑……!?  何考えてるのっ!?  女の子と一緒に寝るなんてっ、このヘンタイ!
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