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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第20話 『白井家での一幕。「そう、この顔だよ……私で一杯になっている時の、計佑くんだぁ……」』
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、オレとまくらにだけ聞こえた声!?  まさかそれって……!!

「やっほー、おひさしぶりっ、ケイスケー!!」

 計佑が答えを見つけた瞬間、それに答えるかのように幼女の声がした。
そして計佑の目の前に、宙に浮かぶ5、6歳くらいの女の子が現れたのだった。

─────────────────────────────────

「え……誰……?」

 ふよふよと浮かぶ幼女。
てっきりホタルが現れるかと思った計佑は、呆気にとられてしまった。

「ぷー、なにいってるのー? ホタルに決まってるじゃない。もう忘れちゃったのー?」
「いっ……いや、ホタルって……もっと大人の……あれ?」

 目の前の幼女の顔に、見覚えがあった。10年前に数時間だけ遊んだことのある幼女。
先日ホタルに記憶を呼び起こされたお陰で、10年前に見た顔でもはっきり思い出すことが出来た。

「えっ!? 10年前のホタル!? なっなんで!?」

 訳がわからず、大きな声をあげてしまう。

「あー、わたし10年前のホタルじゃないよー? また別世界の……とかいうわけじゃないからねー?
わたしはこないだケイスケと話した、ケイスケも知ってるホタルだよー」
「ええ? だっだってじゃあその姿は……」
「こっちの計佑には、まだ詳しく言ってなかったかなー? んっと、わたしのノロイはこういうものなんだー。
6さいから16さいを何度もくりかえしちゃうのー。
ホラ、10年前に初めて会った時のわたし、ジッサイちっちゃかったでしょー?
んで、こないだの時はおおきかった。
それで、また6さいジョータイになっちゃって、ちょっと困ったことになったからこうしてケイスケのところにきたんだー」
「な……なんだよ、その変な呪いは……」

 相変わらずのファンタジーぶりに、空いた口が塞がらない。
けれど、呆け続ける訳にもいかなかった。気になるところを、早速ホタルに確認する。

「……困ったコトってなんだ? オレの所に来たってことは、なんかオレに出来ることがあるのか?」

 優しい少年は、もうホタルの力になるつもりでいてそんな風に尋ねた。

「あーうん〜。もともと、身体の変化に引っ張られる形で、ココロも幼くなったりはしてたんだけどー。
今回はとくにそれがひどいんだー。キオクとかはちゃんと全部あるのに、
ココロはなんだか、6さいの頃にカンゼンにもどっちゃったかんじでー。
そしたら、一人でいるのがタえられなくなっちゃったのー。
平気になるまで、しばらく一緒にいていーい?」

そう言うと、ホタルはニコっと笑ってみせた。

「ああ……なんだ、それだけなのか……あっいや!! 悪い、そんな軽い問題じゃないよな。
お前にとってはすごく大変なコト
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