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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第19話 『中等部からの新入部員。「いやっ!?こっ来ないで計佑くんっ!」』
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ってきたまくらに、計佑は本気で迷惑そうな顔で答えた。

「……じゃーお前は、ご飯が無事炊き上がるか見ておいてくれよ」
「オッケーまかせといて!! ……ってオイ!! 自動炊飯器に監視はいらないでしょ!?」
「チッ……気づいたか」
「気づかいでか!!」

 ノリツッコミで答えてきたまくらに、舌打ちの計佑。

「……じゃー皿洗い。または食材の買い出し。あるいは配膳な」
「……なによー……ホントにちょっとくらいは出来るのに……」

 まくらが本気で凹み始めてしまった。
いつもはこれくらいでへこたれるやつではないのだが、こうなっては計佑も方向転換を余儀なくされる。

「わかったわかった。まあ味付けはやっぱ不安だから──」

 結局、二人で夕食作りを再開して。
やっぱりまくらの手つきは危なっかしくて、計佑一人でやるより時間はかかりそうだったけれど。
もう計佑はまくらを茶化すことなく、黙って見守っていた。

「……ねえ計佑……」
「んー? なんだ?」

 まくらがふと手を止めて、俯いた顔で質問してきた。

「エリスちゃんは、何で私のコト嫌ってるのかなぁ……」
「……は?」
「何か気づかないウチにやっちゃってたのかなあ?
今まであんなに人に嫌われたコトってなかったから、どうしたらいいのか、ちょっとよく分かんないんだよね……あはは……」
 
 苦笑するまくらに、計佑はぽかんとして。

「お前……そんなコト考えて落ち込んでたのか?」

 そして、呆れてしまった。

「そんなコトって……だって……」

 唇を尖らせるまくらの頭に、手を乗せる。

「お前を嫌うヤツなんているかよ。いっつもアホみたいにニコニコしてるヤツをさ。
まーなんか誤解はあるのかもしんないけど、それが解ければ、どってコトない話だろ」
「……なにそれ……慰めてんだか貶してんだかどっちなのよ……?」

 苦笑を浮かべるまくらに、

「ホントに嫌いなんだったら わざわざ絡みになんてきてないと思うぞ?」
あんなんジャレてるだけだっつの。……アイツも、なんか無理してる感じあったしな……」

 少し遠い目をしてそんな風に言うと、まくらがちょっと拗ねた目付きになった。

「なに、その『アイツのコトならお見通し』みたいな言い方……なんで計佑にそんなコトがわかるの?」
「なんでだろーなー。オレには、変に意地はったりする妹分が一人いるせいじゃないかねー?
なーんかあの手のヤツの考えそうなコトは、わかる気がするんだよなー」

 まくらの髪をワシャワシャとかき混ぜてやる。
しばらくの間、まくらは黙ってそれを受け入れていたが、やがてガッシと計佑の腕をつかんできた。

「……ふんっ!! 雪姫先輩にはてんで弱いクセに、私
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