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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第19話 『中等部からの新入部員。「いやっ!?こっ来ないで計佑くんっ!」』
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で自分が悶えるところが見られてしまう……!!

「やっやだっ!! お願いっやめて計佑くん……っ!!」

 本気で哀願するも、じわりと計佑は近寄ってきて。

──やだよぅ……っ!!

 観念して、目をぎゅっと閉じてしまう。もう既に、涙が滲んでしまっていた。
ふわりと計佑の腕があがる気配がして──

『コッ!』
──雪姫の背後で、何かが軽く殴られる音がした。

「いった〜い!? 何すんのよ計佑!!」
「何すんのよ、じゃねーだろバカ。早く先輩を離せ」
「……?」

 雪姫がそっと目を開けると、計佑がまくらの腕を引き剥がしてくれているところだった。
きょとんとして計佑の目を見つめると、

「冗談ですよ、先輩。先輩にそんなコトするわけないでしょ」

 そう言って、計佑が苦笑してきた。

──……よ……よかったっ……!!

 心底ほっとした。
 結局、まくらと同じようには扱ってもらえなかった──そんな寂しさもチラリと胸をよぎったが、それよりもずっと安堵のほうが大きかった。

──……うん……今はまだ、私も心の準備が出来てないみたい……
  ああいう関係は……これからゆっくり育んでいけばいいよね……

 計佑の優しさに感謝して、雪姫はうっとりと計佑を見つめるのだった。

─────────────────────────────────

──……危なかった……あの時先輩が茂武市を見なかったら……

 計佑は最初から冗談のつもりだった──そう雪姫は思っていたが、実際は違った。
途中までは、計佑も本気だったのだ。
 雪姫が怯える姿……いつもの少年なら、それを見れば怯みそうなものだったが、
この時はくすぐり地獄に正直キていたし、
──ゾクリとする嗜虐心も感じていた。雪姫が、計佑の涙目に感じたものと同様に。
 だから本気で迫って──途中で、雪姫がチラリと茂武市を見たのに気付いた。
それで計佑も理解したのだ。
雪姫もかなりのくすぐったがりで、このままでは雪姫の悶える姿が茂武市にも見られてしまうと。
 島で脇をつかんでしまった時や、温泉で聞こえてきてしまった、雪姫のやけに色っぽい声。
……また聞いてみたいという欲求もちらりと鎌首をもたげたが、茂武市に見聞きされる怒りのほうが大きかった。

──いや、ホント危なかった……やる前に気づいてホント良かった……

 まくらから雪姫への羽交い締めを引き剥がしてる時に、舌打ちをしてきた茂武市を思い出す。
後で、茂武市に見聞きされていた……なんて気付く事になっていたら。

──今度は茂武市に何やるか、分かったもんじゃないからな、俺……

 そんな物騒な事を考えて、胸を撫で下ろす計佑に

「バカっ……人がせっかくチャンスを作ってやろ
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