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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第19話 『中等部からの新入部員。「いやっ!?こっ来ないで計佑くんっ!」』
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、ついこっちもやり返したくなっちゃって……」
「まあ確かに、すごく幼い感じの見た目なんスけどね。
でもスゲー可愛いコでしたよ。ツーサイドアップで、髪留めがウサギで……」
「……小学生に見える中学二年生……? ツーサイドでウサギ……」

 茂武市が追従した言葉に、雪姫が俯いてつぶやき始めた。やがて、雪姫が顔を上げて。

「ねえ、そのコの名前は?」
「え? 黒井エリスだそうです」
「……あ、そう……違うのかな……?」

 計佑の答えに、雪姫は首を傾げるが、すぐに悩むのをやめたようだ。
計佑に視線を戻してきて、ニマッとする。
その顔に、ギクリとする計佑。これは──

「それにしても。女の子をしつこくイジめる、ねぇ……まさか計佑くんに、そんな意地悪なトコロがあるなんて……」

 予想通りのからかいモード。
しかしからかわれているのはわかっていても、憧れの先輩にそんな取られ方をされては黙っていられない。

「ちょっちょ!? だから違いますって!!
そういう意志があったのは最後だけで、途中までは素でいじっちゃってただけで──」
「そのほうがタチ悪いっスよねぇ?」

 茂武市のツッコミに、ギッと計佑が睨みつける。
しかしその隙に、今度はまくらからの口撃が入った。

「雪姫先輩っ!! ダマされちゃダメですよっ。計佑って実はドSですからね〜!? 昨日の私への暴挙を見たでしょっ?」
「なっ!?  こらっまくらっテメー!!」

──人が、昨日必死に解いた誤解を蒸し返すんじゃねええ!!!

……実際には誤解を解いてくれたのはまくらなのだが、計佑はそんな怒りをもってまくらに振り向く。

「キャ〜すごい顔〜!! 助けて雪姫先輩〜」
「もう、お前ホント黙ってろ!!」

 わざとらしい悲鳴をあげるまくらに、計佑が飛びかかって。
そのままヘッドロックをかける。ついでに、まくらがイヤがる『ワシャワシャ』も仕掛けた。

「やっやめろーっ、『何をするだァ――――ッ!!』」

 計佑に付き合って読まされた漫画の名台詞を引用して、まくらが抵抗してきた。

「うるせぇっ!!  今日は!! 『君がッ 泣くまでッワシャワシャをやめないッ!!』」

 計佑が、同様に名言を持ちだして応戦する。
そんな二人を茂武市は『また始まった……』みたいな生暖かい目で見守っていたが、
──残された一人は、熱い目でじっと二人を見つめていた。

─────────────────────────────────

 その時、雪姫は嫉妬していた。
……といっても昨日のような、暗く沈み込むような気持ちではなく。

──いいなぁまくらちゃん……私もあんな風に計佑くんに触ってもらえたら……

 雪姫にとっては、もはやま
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