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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第18話 『雪姫、まくらと初遭遇。「計佑くんは、私のコトなんか好きじゃないからそんな風に言えちゃうんだ……!」』
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の哀願を切り捨てて、ガシガシとその身体をまさぐる。

「きゃはははは!! ひゃはっ、ひゃめっ、はははははっ、あはっ、はははははっっっ!!!!」

 ついに、立てなくなったまくらが床に倒れこむ。それでも手を緩めない計佑。

「オラオラオラァ!! 兄貴をバカにしすぎるとこうなるんだよォォ!!」

 どころか、少女の腹に馬乗りになる。
──危険な構図になってしまっても、少年は全く気にしなかった……

──そうしてひとしきり、少女の身体を蹂躙して。

「へッ……思い知ったか」
 
 ようやく、計佑が手を止めた。

「……っ……はっ……は……」

 もう声も出せずに、息も絶え絶えのまくらが身体をピクピクと震わせている。
満足して、身体をどかそうと思った瞬間──コンコン、とドアをノックする音がしてドアが開く。

「こんにちはー、天文部員さんに書類、の、お届、け……」
「あっ、先輩!? ……ああ、先輩が書類持ってきてくれたんですね、すいませんわざわざ……」

 突然現れた雪姫に驚いたが、先生が『後で届けさせる』と言っていた件だろう。
立ち上がって、すぐに雪姫の元に向かう。

「……? どうしました、先輩?」

 雪姫が完全に凍りついていた。
その視線は計佑に対してではなく、計佑の後ろに固定されたままだ。

「……?」

 何があるのかと振り返る。
 まくらが、やっと痙攣が止んだのか、ゆっくりと身体を起こしているところだった。

「……なに、してた、の……?」

 雪姫の硬い声が聞こえた。
……ようやく、鈍すぎる少年が理解した。女子に馬乗りになっていたところを見られた、ということを。

──絶対変なゴカイされてるぅぅうう!!??

「ちっ違あ!? 違いますよっ先輩!! 別に変なコトしてたワケじゃなくて!?
ちょっと罰を与えて……いやっ別に変な罰じゃなくて!! ただくすぐってただけでですね……!!」

 慌てて、必死に言葉を吐き出したが、

「…………」

 雪姫は俯いたまま、無言で書類を計佑の手に押し付けてきた。
条件反射で受け取ると、雪姫はすぐに身を翻して立ち去っていく。
慌てて後を追って、

「せっ先輩? ホントに変な誤解しないでくださいね? 確かに傍目には変な風に見えたかもしれないけど──」
「ねえ計佑くん」

 ぴたりと足を止めた雪姫が呼びかけてきた。

「はっはいっ何ですか!?」

 口を開いてくれた雪姫に、ちょっとホッとする。

「あのヒトが……例の幼なじみさん?」
「あっはい、そうです!!」
「妹さんに……いつも馬乗りになったりしてるの?」
「ちがっ……だから違いますよ!? 今日はたまたま……あいつがあんまりオレの事をバ
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