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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第18話 『雪姫、まくらと初遭遇。「計佑くんは、私のコトなんか好きじゃないからそんな風に言えちゃうんだ……!」』
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「マジでっ!? ヒャッホー!! いきなり女子部員ゲットだぜー!!」
茂武市が跳ねながら天文部室へと駆けていく。
「…………」
「…………」
残された二人に沈黙が降りた。
「あー……別にずっと隠すつも「罰としてハーゲンダッツ5つな」
最後まで弁解もさせてくれず、まくらがかぶせて言ってきた。
「ちょ!? 罰キツくね!? ちゃんと後で話すつもりだったってば」
数日黙っておこうとしただけの罰にはキツすぎると、改めて反論したが
「ゴネるんだったら『鼻血失神』の話、マジでおばちゃん行きだけど」
「……喜んで奢らせていただきます……」
伝家の宝刀を抜かれては、うなだれるしかなかった。
─────────────────────────────────
掃除道具を置くなり、茂武市は
「会員募集の張り紙は絶対いるよな!!
最低あと二人集めて同好会から部に昇格させなきゃだもんな!! 行ってくるぜ!!」
そう言い捨てて、さっさと駆け出していった。
「……茂武市くん、掃除がイヤで逃げた?」
「いや、今日の場合ホントに早く新入部員が欲しいだけだと思う」
とりあえず部復活という形にはなっているが、茂武市の言葉どおり現状は正確には "同好会" 扱い。
正式に部として認められるには、計五人の人間が必要なのだ。
「まあ……あいつの期待通り、確かに女子も来てくれるとありがたいけどな……
でないと茂武市の場合、さっさとやめるとか言い出しかねないからな」
「ふーん……? 茂武市くんだけが望んでるみたいな言い方してるけど、計佑だって女のコ入ったほうが嬉しいんじゃないの?」
まだ機嫌が今ひとつのまくらに、ジロリと睨まれた。
「バっ……!! オレはそんなんじゃねーよ!! オレは純粋に星を……!!」
「あ〜はいはい、そうでしたねー、『失神鼻血くん』にそんな甲斐性あるワケありませんでした〜」
──またも伝家の宝刀を抜かれてしまった。しかもあだ名にまでされてしまった。
──ぐっ……コイツゥゥゥ!!!!
これには、とうとう計佑もキレた。
ウブな少年に、過度の性的からかいは禁物ということが、まくらにはわかっていなかった。
「調子に乗りすぎだコラァァアア!!!!」
少年が少女に飛びかかる。
「ひぇっ!? ちょちょっ、なにっ計佑……!?」
「うるせぇえええ!! もう許さねェェぇエエ!!」
計佑がまくらをくすぐり始めた。
「ひゃわ!? やっやめ!! わたっ! 私!! くすぐりだけは……!!」
「よ〜く知ってるよォオ!! だから今やってんだよぉォオォ!!」
完全にブチ切れてしまった少年は、少女の本気
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