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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第18話 『雪姫、まくらと初遭遇。「計佑くんは、私のコトなんか好きじゃないからそんな風に言えちゃうんだ……!」』
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してんのに。
   家族みたいなの相手にヤキモチとか、ワケわかんないんだけど……

……そんな感じの、相変わらずの朴念仁ぶりだった。
けれど、この時の少年はちょっとだけ前に進んだ。立場を置き換えての想像にチャレンジしてみたのだった。

──……まあでも、一応もうちょっと想像してみるか……
  例えば先輩に、幼なじみの男がいて。そいつとは家族同然の付き合いだったとして……

 想像する。食事は大抵一緒。登校も大抵一緒。お風呂も、小さい頃には大抵一緒……

──許せねェエエエエ!!!!

 そこまで考えた時、烈火の如く怒りが湧いてきた。
『バキッ!!』
 力んだせいで、運んでいた星座盤が割れてしまった。

「おわっ!? やっやべえ!!」
 
 我に返ったが、もう遅い。

「あっちゃー……弁償だなこれは……」

 幸い、安物のペラいものだったからよかったものの。
──いや、安物じゃなければ、そうそう割れたりもしなかったか。
そう考えて、微妙で、複雑な気分になる。
そのせいで、ついさっきの怒りの事などすっかり忘れてしまう計佑。
 増えてしまったゴミを片付けて、そこにまくらが戻ってきた。

「たっだいまー」
「おっ、なんだよ随分遅かったじゃないか……?」
「あーうん……雪姫先輩を説得するのに結構時間かかっちゃってねー」

 テヘヘと笑ってみせるまくらだが、その言葉の意味するところは……

「えっ!? じゃあまさか、先輩入ってくれるのか?」
「うんっ!! まあ委員会とか忙しいからいつもいつもって訳にはいかないそうだけどね。
……まくらサマに感謝しろよ?」

 Vサインを突き出すまくらに、素直に感謝の気持ちが湧いた。

「でかしたっ!! アイスもう一個追加してやるよ!!」
 
 まくらの髪をワシャワシャかき混ぜてやる。

「こらっ!?  感謝してんなら、何でそれをやんのよ!!」

 慌ててまくらが逃げ出すが、計佑は一気にご機嫌になっていた。

──そっかー……先輩とも一緒に部活やれるのかー……!!

 ホワンとする計佑に、まくらがジト目になった。

「……天文部は、純粋に星のために作ったとかなんとか、さっき誰かさんが言ってたんだけど……
……今目の前にいる、鼻の下伸ばした誰かさんじゃなかったかなぁ……」
「おっオホン!!」
 
 慌てて表情を引き締めた。そして誤魔化すようにまくらに尋ねる。

「そっそういえばさあ!!  お前、先輩がヤキモチやいたとかなんとかいってたじゃん?
それってやっぱなんかの勘違いだったろ?」

 ついさっきの妄想での怒りの事などすっかり忘れて、そんなことをほざく少年。
……まあこれは、
『そもそもオレじゃ先輩に
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