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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第18話 『雪姫、まくらと初遭遇。「計佑くんは、私のコトなんか好きじゃないからそんな風に言えちゃうんだ……!」』
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た。
(もちろん実際のところは違うのだが、雪姫がそう考えてしまうのは仕方のない事だ)
計佑が自分の事を、
妹── "恋敵ではないのか" と恐れている相手でもある──に "恋人候補" として紹介してくれていた……
そう思うと、雪姫は幸せで面映くて、顔が赤くなるのを押さえられなかった。
そうやって恥じらう雪姫に、まくらはニコニコと言葉を続けた。
「だからですねっ雪姫先輩!! 是非とも先輩にも天文部に入ってほしいんです!!」
「う、うん……誘ってくれるのは嬉しいんだけど、でもどうしてそこまでして……?」
雪姫が疑問を投げかけると、まくらはふっと憂い顔になった。
「先輩もご存知の通り……計佑はすんごい奥手です。
はっきり言って、ほっといたら一生カノジョなんて出来ないんじゃって不安になるくらい」
ふうっとため息までつくまくら。
「だからこそ!! 雪姫先輩にはどんどん押していってほしいんですよっ」
一転、まくらが胸の前で両拳をつくって雪姫に詰め寄ってくる。
「あっあのっ……まくらちゃん? なんでそこまで……」
私のことを応援してくれるようなコトを? という部分までは口にしなかった。
けれどまくらはちゃんとそれを汲み取って。
「えー、だって。雪姫先輩みたいな人が、私の "おねえちゃん" になってくれたら、私も鼻が高いしー」
「……えっ!? まっまくらちゃん!?」
くふふっ、と笑ってみせるまくらに、慌てる雪姫。
そういう未来を夢想したことがないとは言わないが、流石に気が早すぎるからかいに、狼狽えてしまう。
「……まあホントのコトを言うとですね。
一般的な目だと、計佑じゃ雪姫先輩にはつり合わないって言われるかもしれないけど……
あれでも、私には自慢の……兄、……なんでっ!!
私としては雪姫先輩くらいの人じゃないと、って気持ちがあるんですよねっ」
まくらが、ぎゅっと雪姫の手を握ってくる。
「……計佑と雪姫先輩のコトを応援する。……そう決めたんです。
これは計佑にも約束したコトですからねっ!! ……だから、先輩を応援させてくださいっ」
自分には計佑への恋愛感情なんてない──計佑にもそう伝えてある──そう宣言されて、ひたむきな目で見つめられて。
雪姫の中から、まくらへの警戒心は綺麗に消えていった。
「……ありがとう、まくらちゃん……」
素直に礼を口にできた。それに、まくらがニッコリと笑ってみせた。
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残された計佑は、部室の片付けを始めていた。
その心中は──
──……ヤキモチ? それっておかしくね? だってアイツはそういうのじゃないって断言
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