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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第18話 『雪姫、まくらと初遭遇。「計佑くんは、私のコトなんか好きじゃないからそんな風に言えちゃうんだ……!」』
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言ってたけど! ウチはまだ同好会みたいなもんで!!
私だってソフト部メインの掛け持ちですから。軽い気持ちで、ね?」

 けれど、食い下がられてしまった。

「……う〜ん……でも……」

 渋る雪姫に、まくらが探るような目付きになった。

「……雪姫先輩。もしかして、私たちのじゃれ合い見てヤキモチ妬いてませんか?」
「えぇっ!?」

 ストレートに図星をつかれて、思わず後退ってしまった。

「やっぱり……」
「……あ……」

 ハァ、とまくらが溜息をついた。カマをかけられたとわかったが、後の祭りだった。

「雪姫先輩?  先輩もよくご存知だと思いますけど、
計佑は、そりゃ〜もー、すっ────ごい!! 奥手男なんですよ?
そんなヤツが、異性として意識してる相手にあんなマネできると思います?」
「そ……それはそうかもしれないけど……」

 まくらが今言ったことは、まさについさっき自分も考えていた事だった。
でも、問題は計佑の事だけではないのだ。計佑の気持ちはそうであったとしても、もう一人の……

「……だって、まくらちゃんはどう思ってるの? 計佑くんのコト……」

 そう、それが問題だった。
 計佑の気持ちは、はっきりと聞いている。
でも、もう一人の当事者である、まくらの気持ちは雪姫には何もわかっていないのだった。
 今度は、雪姫のほうが探る目付きになった。
そして、まくらのほうは表情を消して。一瞬の間、お互いに沈黙状態になった。

「……計佑のコトを、私がどう思ってるか、ですか……」
 
 そう呟くまくらの顔を、雪姫はじっと見詰め続けた。
まくらは、雪姫の不安そうな表情にクスリと笑うと。

「……雪姫先輩。もし私が先輩の心配してる通りの気持ちだったとしたら。
今こうして先輩のコト追いかけてきて、部に誘ったりなんてしませんよ?
だってもしそうなら、雪姫先輩には誤解したままでいてもらった方が、私には都合がいいハズでしょ?」

 そんな風に答えてきた。

「……あ……そ、そっか……」

 まくらに言われて、初めて気がついた。その通りだった。
まくらが計佑の事を異性として好きなら、自分の存在など邪魔者以外の何物でもない筈で。
 そして、もう1つの事にも気付いた。
先程からのまくらの言動……これはつまり……

「……もしかして……私の気持ち、まくらちゃんはもう知っちゃってるの?」
「はい、もちろん!!  ……よーく知ってますよっ」

 ニパっと笑ってみせるまくらに、雪姫は顔が熱くなった──恥ずかしさと、嬉しさで。
 初対面なのに、自分の気持ちをよく知っているという──それはつまり、計佑がまくらに自分の事を話したから──
そう考えたからだっ
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